MOSHIMO
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#広島もしもトラベル へ

もしもSUP乗りの名人が、日常生活に疲れた人たちにリフレッシュできる広島の街巡りを紹介するなら

こんな人におすすめ!

  • 日々の生活に疲れ、リフレッシュを求めている人
  • 広島の街の魅力を水辺から考察したい人
  • ウォーターアクティビティに興味がある人

今回旅する人

山本詩織さん(左)/乃万郁美さん(右)

山本詩織さん(左)/乃万郁美さん(右)

体幹にスイッチを入れる陸上エクササイズを30分程度行います
体がほぐれたところでいよいよ川の中へ。最初はボードの上に正座をし、バランスを取るところから始めます
水上の感覚がつかめるようになったら、膝立ち、立ち上がりの順に練習
中央公園一帯
橋梁の下を抜けると目の前に原爆ドームと対岸の親水雁木の風景が広がります

案内する人

西川隆治さん

西川隆治さん

「ひろしまSUPクラブ」代表理事

各種アクティビティの用具を取り揃えるショップ『マジックアイランド』の運営ほか、いち早く広島にSUP(Stand Up Paddleboard/スタンドアップパドルボード、略称してサップ)というスポーツをもたらした。「ひろしまSUPクラブ」代表理事として教室やイベントを通じSUPの面白さを発信している。太田川と河岸を利活用し賑わいづくりに貢献するコンソーシアム「RiverDo!」も牽引する。

    スノーボードだったら山へ、サーフィンだったら海へ出かけるでしょう。街中にいながら自然を感じられるのが、広島の川で行うSUPの魅力です。

    SUPにはインナーマッスルを鍛える効果があるので、ワークアウトとしても大注目のスポーツなんです。SUPに乗り続けている人がいらっしゃいますが、背筋がまっすぐでとても若々しいです。パドルを漕ぐときには上半身と腰まわりを動かすので、体幹が鍛えられますよ。

    たくさんの効果が得られるSUPですが、今回は、普段仕事に追われてストレスを溜めがちという会社員の山本詩織さんと乃万郁美さんに、SUPで行く「世界遺産原爆ドームツアー」にトライしてもらいました。

    まずは体幹トレーニングで軽く汗を流した後、広島の川の魅力の一つでもある「雁木(がんぎ)」(雁木とは桟橋の船着場や土手にある階段)からスタートして、水辺にまつわる歴史を感じながら、水上から眺める癒しの景色を楽しみましょう!

    もしもSUP乗りの名人が、日常生活に疲れた人たちにリフレッシュできる広島の街巡りを紹介するなら

    START

    楠木の大雁木(くすのきのおおがんぎ)

    所要時間 : 40分

    1/5

    市内最大の雁木からSUP旅へ
    川風を感じながら広島再発見

    • 「マジックアイランド」店舗
    • 「マジックアイランド」で受付を済ませ、出発!
    • 楠木の大雁木まではマジックアイランドから徒歩2分
    • 体験の流れの説明を受けた後、体幹にスイッチを入れる陸上エクササイズを30分程度行います。
    • 体がほぐれたところでいよいよ川の中へ1
    • 体がほぐれたところでいよいよ川の中へ2
    • 最初はボードの上に正座をし、バランスを取るところから始める。
    • 水上の感覚がつかめるようになったら、膝立ち、立ち上がりの順に練習。パドルの使い方も一緒にマスターしてSUPの動きを体感する。

    〒733-0002 広島県広島市西区楠木町1-14-17

    Google Maps

    大雁木を出発すると開けてくる水上の景色

    受付場所となる店「マジックアイランド」から、徒歩2分の楠木の大雁木(くすのきのおおがんぎ)より出発します。

    体験の流れの説明を受けていただいた後、体幹にスイッチを入れる陸上エクササイズを30分程度行っていただきます。SUPでは普段意識していない筋肉を動かすので、この時点で体がリフレッシュされていくのがわかりますよ。

    体がほぐれたところで、いよいよ川の中へ入ります。

    最初はボードの上に正座をし、バランスを取るところから始めます。水上の感覚がつかめるようになったら、膝立ち、立ち上がりの順に練習。パドルの使い方も一緒にマスターしてSUPの動きを体感しましょう。

    楠木の大雁木付近は、江戸時代から昭和のはじめにかけて舟運で栄えた地域であり、珍しい石垣の護岸を見ることができます。太田川の中でも川幅が最も広く視界が開けているので、いつ見てもその景色に感動します。

    • 西川隆治さん
      西川隆治さん
      「ひろしまSUPクラブ」代表理事

      水運が盛んだった広島市は、現在も400以上もの雁木があります。今残っている雁木は、実は昭和30~40年代に造り直されたものなんです。どの潮位でも船が接岸できるようになっていて、物や人を運ぶ手段として川はライフスタイルの一部だったんですね。

    • 山本詩織さん
      山本詩織さん
      会社員

      以前、平和公園近くの川沿いを歩いていたらSUPで観光している人たちを見かけて、「私がまだ知らない広島の魅力を感じられるのかも!」と思っていました。今回スタートから水辺の歴史を教えていただいて、広島への思い入れが強くなりました。

    • 「マジックアイランド」店舗
    • 「マジックアイランド」で受付を済ませ、出発!
    • 楠木の大雁木まではマジックアイランドから徒歩2分
    • 体験の流れの説明を受けた後、体幹にスイッチを入れる陸上エクササイズを30分程度行います。
    • 体がほぐれたところでいよいよ川の中へ1
    • 体がほぐれたところでいよいよ川の中へ2
    • 最初はボードの上に正座をし、バランスを取るところから始める。
    • 水上の感覚がつかめるようになったら、膝立ち、立ち上がりの順に練習。パドルの使い方も一緒にマスターしてSUPの動きを体感する。

    〒733-0002 広島県広島市西区楠木町1-14-17

    Google Maps

    中央公園一帯

    所要時間 : 30分

    2/5

    水辺の景観にうっとり
    街中で非日常感を満喫

    • SUPにもだんだん慣れてきた2人1
    • SUPにもだんだん慣れてきた2人2
    • 街中のはずなのに、川の上はとても静かでびっくりしました1
    • 街中のはずなのに、川の上はとても静かでびっくりしました2
    • 街中のはずなのに、川の上はとても静かでびっくりしました3
    • 川の上からだと、特に太田川の広さを感じます。

    〒730-0011 広島県広島市中区基町15

    Google Maps

    自然の中にいるような静けさと心地よさ

    太田川の水辺のデザインは、1980年代に中村良夫率いる東京工業大学のチームによって生み出されたものです。自然が街に溶け込むように設計されているので、まるで街の中にいることを忘れさせてくれるような景観になっています。

    ピロティや屋上庭園を取り入れた、建築的にも優れた集合住宅「基町アパート」などを望むことができるほか、春の桜や秋の紅葉も見事です。

    今は広島サッカースタジアム(2024年完成予定)の建設中の様子も見られ、変化していく都心を感じられるのが興味深いです。

    • 西川隆治さん
      西川隆治さん
      「ひろしまSUPクラブ」代表理事

      「太田川基町護岸」と名付けられたこの一帯は、土木学会デザイン特別賞を受賞していて、水上から眺めるとその意匠がよりはっきりと感じられます。当時の河川デザインとしては画期的で、こんな街は他に観たことがありません。一般的な川の護岸はコンクリートで固められていて、無機質な景色を生み出している印象を受けます。でも、自然の石を使って造られているこの辺りの石垣は街に溶け込んでいて、街中に流れる川なのに、自然の中でSUPをしているように感じられるんです。

    • 乃万郁美さん
      乃万郁美さん
      会社員

      街中のはずなのに、川の上はとても静かでびっくりしました。オールで川の水を掻く音とか、ボードが水面を進む音にとても癒されました!

    • SUPにもだんだん慣れてきた2人1
    • SUPにもだんだん慣れてきた2人2
    • 街中のはずなのに、川の上はとても静かでびっくりしました1
    • 街中のはずなのに、川の上はとても静かでびっくりしました2
    • 街中のはずなのに、川の上はとても静かでびっくりしました3
    • 川の上からだと、特に太田川の広さを感じます。

    〒730-0011 広島県広島市中区基町15

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    空鞘橋(そらざやばし)

    所要時間 : 10分

    3/5

    橋の下をくぐるワクワク感!
    冒険気分を味わいながら知る歴史

    橋の下は絶好の日陰スポット。休憩を挟むのに最適

    暑い季節や日差しの強い日であれば、水上の照り返しはなかなかのもの。橋の下は絶好の日陰ポイントになるので、川の流れに身を任せて少し休憩しましょう。

    普段、橋の下をくぐる機会はほぼないと思います。目線より高い橋に行き交う人々や、橋下を散歩する人、楽器演奏している人を見かけるなど、いつもとは違った街の顔を覗くことができます。

    • 西川隆治さん
      西川隆治さん
      「ひろしまSUPクラブ」代表理事

      コースの途中にある2本の橋には、それぞれ由来や歴史があります。先に到達する「空鞘橋」は、藩政時代から大正時代にかけて、橋のたもとに位置する神社と対岸を結ぶ渡し場があった場所です。橋の名はこの神社の名称「空鞘稲荷神社」に由来しています。

    • 乃万郁美さん
      乃万郁美さん
      会社員

      川にかかる橋の下をくぐる経験なんて滅多にできないので、いい大人ですが少しワクワクしました(笑)。

    相生橋(あいおいばし)

    所要時間 : 10分

    4/5

    橋をくぐると見えてくる
    水上に映し出される原爆ドーム

    • 相生橋1
    • 相生橋2
    • 橋梁の下を抜けると目の前に原爆ドームと対岸の親水雁木の風景が広がります

    〒730-0011 広島県広島市中区基町22-1

    Google Maps

    水上から眺める世界遺産

    橋梁の下を抜けると目の前に原爆ドームと対岸の親水雁木が見えてきます。水上にキラキラと映し出される原爆ドームと相まって、どこか神秘的で、まさに平和を象徴する景色そのものですね。思わずパドルで漕ぐことを忘れてしまうほど、心奪われる景色が目の前に広がります。地上では体感できない爽快感です。

    • 西川隆治さん
      西川隆治さん
      「ひろしまSUPクラブ」代表理事

      「相生橋」は、上空から見下ろすとT字になっており、原爆投下時にB29爆撃機が爆弾投下の目印にしたと言われています。広島には被ばく建物や被ばく樹木が多く存在しますが、橋梁についても同様です。被ばくした人たちが爆心地付近から逃れられたのは、壊れることなく残ったいくつかの橋があったからだという話が残っています。

    • 山本詩織さん
      山本詩織さん
      会社員

      橋にまつわる話は知らなかったので、広島の街を再発見できました。こうして川で街をめぐるからこそ知ることができるヒロシマが、まだまだあるんだと思います。

    • 相生橋1
    • 相生橋2
    • 橋梁の下を抜けると目の前に原爆ドームと対岸の親水雁木の風景が広がります

    〒730-0011 広島県広島市中区基町22-1

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    平和公園親水雁木

    所要時間 : 20分

    5/5

    平和都市広島のシンボルに到着
    心身ともにリフレッシュ

    • SUP体験を終了した2人
    • 平和公園の親水雁木は、原爆ドーム前にあることから広島で一番有名な雁木です

    〒730-0801 広島県広島市中区中島町1-1

    Google Maps

    広島の代表的な水辺で憩いの時間を

    平和公園の親水雁木は、原爆ドーム前にあることから広島で一番有名な雁木です。水上から見上げる原爆ドームは空に抜けていくように見えるので、地上から見る景色とは違う印象を受けると思います。

    8月6日の平和記念式典に伴う灯籠流しも行われる場所で、普段でも色々なイベントに活用されています。県民にとっては馴染みの深いエリアでしょう。原爆が落とされ多くの人が亡くなったという象徴的な場所であり、今の時代が平和だからこそ、こうしてSUPが楽しめると気づかされます。SUPを通して、広島が“世界で一番平和を感じられる街である”と伝えていくことが大切だと思っています。

    コースはここで折り返しますが、いったん陸にあがって近くの「カフェ ポンテ」でランチやお茶をすることも可能です。片道コースをセレクトする場合は、ここが終着点になります。

    オプションとして平和公園を案内するプランもセットにできるので、時間に余裕がある人は、平和の鐘や原爆死没者慰霊碑をぜひ一緒に巡りましょう。

    • 西川隆治さん
      西川隆治さん
      「ひろしまSUPクラブ」代表理事

      原爆ドームツアーのコースは講習を含めおよそ3時間のプランになります。SUPの面白さはもちろんのこと、広島の歴史も併せて伝えることができればと思います。水辺から知る広島を体験してみてください。

    • 乃万郁美さん
      乃万郁美さん
      会社員

      とにかくすべてが新鮮な景色で、なんといっても癒されます! 広島を訪れたことがある人は原爆ドームや平和記念資料館を見学したら、広島観光をリピートすることはあまりないかもしれませんが、ぜひ広島でSUP観光のためにリピートしてほしいです。絶対に後悔しません!

    • SUP体験を終了した2人
    • 平和公園の親水雁木は、原爆ドーム前にあることから広島で一番有名な雁木です

    〒730-0801 広島県広島市中区中島町1-1

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    COMPLETE

    #編集後記

    世界で愛好されているSUPは各地で大会も開催されています。一番大きな大会が催されるのはパリのセーヌ川。水上からはパリを象徴するエッフェル塔が見え、どこかドラマチックな雰囲気です。川SUPの場合、街のランドマークとなる建物が目に入ることも多いもの。世界遺産・原爆ドームの真横で行う広島のSUPも世界に受け入れられるでしょう。いずれは広島で世界的な大会を開催したいと考えています。
    また、もうひとつの世界遺産である宮島を訪れるSUPツアーも用意しています。大鳥居をくぐって海から嚴島神社に参拝するのは、忘れられない特別な体験となるはずです。原爆ドームと宮島を1日で訪れることも、2日にわけてツアーを開催することもできます。広島の魅力と歴史を、SUPを通じてたっぷりと感じてほしいです。

    西川隆治さん

    西川隆治さん

    「ひろしまSUPクラブ」代表理事

      各種アクティビティの用具を取り揃えるショップ『マジックアイランド』の運営ほか、いち早く広島にSUP(Stand Up Paddleboard/スタンドアップパドルボード、略称してサップ)というスポーツをもたらした。「ひろしまSUPクラブ」代表理事として教室やイベントを通じSUPの面白さを発信している。太田川と河岸を利活用し賑わいづくりに貢献するコンソーシアム「RiverDo!」も牽引する。

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