平和大通りに佇む古社。かつては海だったことを伝える岩礁と被爆遺構
広島市のメインストリートである平和大通り沿いに位置する白神社。今では周囲をビルに囲まれていますが、今から約600年以上前、広島城が築かれる以前のこの場所は海に突き出した岩礁でした。 航行する船がこの岩場で座礁しないよう、岩の上に「白い紙」を立てて目印にしたことが、社名の由来と伝えられています。境内のあちこちに露出する荒々しい岩肌は、ここがかつて海岸であったことを物語っています。1600年頃には、毛利輝元公が広島城を築城するのに先立ち、この地に大きな社殿を建立したことで「白神大明神」として広く信仰されるようになりました。
1945年の原爆投下により、爆心地からわずか約500mという至近距離で被爆し、社殿や大鳥居は焼失しましたが、強固な岩礁やクスノキは猛烈な熱線を耐え抜きました。現在、被爆以前から残る狛犬や常夜灯などの石造物は「広島原爆遺跡」に指定されており、当時の爆風と熱線の痕跡を今に伝える貴重な歴史的遺構となっています。
現在の社殿は1989年に再建されたものです。境内には被爆を乗り越えて再生したクスノキが青々と葉を茂らせ、多くの人々に生命力と平和の歩みを感じさせています。
INFORMATION
- 営業時間
- 9:00~16:00
- 住所
- 〒730-0037広島県広島市中区中町7-24


