北に中国山地、南に瀬戸内海。南北を縦断する川が豊かな自然を育む広島県では、初夏になるとホタルが舞うスポットが各地に点在します。
実は広島では、貴重なヒメボタルが生息していたり、地域ごとに観賞会が開かれるなど、ホタル文化がいまも大切に受け継がれています。
見頃や観賞マナーをはじめ、広島でホタル観賞が楽しめる人気スポットをご紹介します。
広島でホタルが見られるのはいつ?
ホタル観賞を楽しむには、まずは時期や出現しやすい時間帯など、基本を知っておくことが大切。観賞スポットの多くが郊外にあるため、車での移動がおすすめです。
●見頃は例年6月上旬から7月中旬にかけて
広島県内では、初夏の訪れとともにホタルの季節が始まります。6月上旬から7月中旬にかけて、各地の川辺や自然豊かな場所などで幽玄な光景が楽しめます。
●出現が多いのは20時〜21時頃
ホタルが活発に飛び交うのは、日没後しばらくした20時から21時頃が目安。夜風が心地よい時間帯に、静かに観賞しましょう。
広島で見られる代表的なホタルの種類
まずは川沿いに生息し、光る時間が長い「ゲンジボタル」。6月中旬ごろにピークを迎え、ゆったりとした光が初夏の夜を彩ります。これに続いて見られるのが、やや小ぶりで淡い光を放つ「ヘイケボタル」。水田や湿地などでも観賞でき、6月下旬から7月にかけて飛翔します。一方、森の中で小さく点滅する光が特徴の「ヒメボタル」(別名・金ボタル)は、出現期間が短めで7月上旬〜中旬が見頃。なかでも帝釈峡周辺に生息するヒメボタルは、特定のカタツムリを餌にするなど、学術的にも貴重な存在です。広島ならではのホタルの姿を、ぜひ現地で体感してみてください。
【コラム】ホタル観賞マナーをcheck
ホタルは光や音だけでなく、強い香りにも敏感な生き物です。フラッシュ撮影や懐中電灯の直射は避け、スマホのライトも控えめにしましょう。香水や強い香りのコロン、香りの強い虫よけは、観賞場所では使わないようにし、必要な場合は観賞前に離れた場所で使用してください。また、ホタルを捕まえたり持ち帰ったりしない、環境を踏み荒らさないことも大切です。大声や大きな音を立てず、ゴミは必ず持ち帰るなど、地域の方への配慮も忘れずに楽しみましょう。
広島のホタルが見られるスポット
ほたる見公園
清流・竹地川沿いに広がる自然公園で、初夏にはゲンジボタルが舞う県内有数の観賞スポット。6月末には「ほたるを見る会」も開催されます。キャンプ場が併設され、自然の中に泊まりながらホタルの淡い光を眺められるのも魅力です。
【アクセス】
・中国横断自動車道 口和ICから車で約3分
・中国自動車道 庄原ICから車で約30分帝釈峡
中国山地に抱かれた大渓谷・帝釈峡は、清らかな水と手つかずの自然が残るホタルの名所。神龍湖周辺の森には、帝釈峡固有のカタツムリを餌にする貴重なヒメボタルが生息しています。ガイド付きツアーも行われ、自然への理解を深めながら観賞できます。
【アクセス】
・中国自動車道 東城ICから車で約10分
・山陽自動車道 福山東ICから車で約70分国営備北丘陵公園
「ふるさと・遊び」をテーマにした、中国地方唯一の国営公園。園内の「ひばの里」では、毎年 6 月上旬頃に飛び交うホタルを観賞することができる「ほたる祭」を開催しています。観賞の他にも、ホタルにまつわるわら細工や、ホタルの生態を学べる観察会も同時開催。
開催時期に関しては決まり次第、国営備北丘陵公園HPへ掲載予定です。
【アクセス】
中国自動車道 庄原ICから北入口まで車で約5分(中入口まで約10分)
中国自動車道 三次東JCT・ICから中入口まで車で約15分(北入口まで約20分)三段峡入口
国の特別名勝に指定されている大峡谷・三段峡。その入口付近に広がる長淵の橋上は、ゲンジボタルの観賞スポットとして知られ、渓谷を彩る淡い光はひときわ幻想的です。日中は峡谷散策やアクティビティも楽しめ、観光と合わせて訪れやすいエリアです。
【アクセス】
中国自動車道 戸河内ICから車で約15分湯来温泉
湯来温泉は、ゲンジボタル・ヘイケボタル・ヒメボタルの3種類が飛翔する全国的にも珍しいエリア。温泉街から打尾谷集落まで続く約2kmの「ホタルロード」では、川沿いに淡い光が連なり、6月末にはホタル祭りも行われます。
【アクセス】
車:山陽自動車道 五日市ICから約30分
バス:JR五日市駅南口から広電バスで約70分【コラム】広島の奥座敷に泊まってホタル観賞
約1000年の歴史を誇り、広島の奥座敷と称される湯来温泉。川沿いに旅館が並び、古くから湯治場として親しまれています。広島市中心部から車で約1時間と、気軽に訪れやすいのも魅力です。
尾道市御調町
尾道市北部に位置する御調町は、山里と田園が広がるのどかな町。初夏には町内の小川や田んぼでホタルが舞い、自然豊かな風景の中でその姿を見ることができます。尾道市街から車で約30分と、アクセスしやすい立地です。
【アクセス】
尾道自動車道 尾道北ICから車で約5分滝山川
毎年6月から7月下旬にかけて、町内各地でホタルが楽しめる安芸太田町。なかでも多くのホタルが舞う場所として知られているのが、清流が流れる滝山川エリアです。6月上旬〜下旬が飛翔のピークとされ、清らかな川辺を背景に幻想的な光景が広がります。
【アクセス】
・中国自動車道 戸河内ICから車で約20分
・中国自動車道 加計スマートICから車で約15分 ビレッジハウス仁吾川
木造校舎をリノベーションした体験型の滞在スポット。里山の自然に囲まれ、初夏にはゲンジホタルが舞う光景が楽しめます。6月中旬頃にはホタル観賞イベントも行われ、宿泊しながら自然体験ができるのも魅力です。
【アクセス】
中国自動車道 東城ICから車で約40分エコミュージアム川根
※画像はイメージです。
宿泊研施設「エコミュージアム川根」がある周辺では、ホタルの生息環境を守るため、減農薬による米作りに取り組んでいます。6月頃に見頃を迎えます。
【アクセス】
中国自動車道 高田ICから車で約30分ホタル祭りやホタルイベントも開催!
ホタルが飛び交う時期には、各地でホタル祭りが開催されます。
ガイド付き観賞会を行う地域もあり、会場には地元の屋台や特産品販売、神楽などの伝統芸能が並ぶこともあります。