旧日本銀行広島支店の建物は、古典様式の優れた外観を有する広島の昭和初期を代表する歴史的建築物であり、また、1945年(昭和20年)8月6日、爆心地から380mという近距離で被爆しながらも、その堅牢性から建設当時の姿を現在もほぼ残しています。
被爆時においては、1階と2階は鎧戸を閉じていたため、内部の大破を免れましたが、3階は開けていたため全焼し、建物にいた20人が死亡しました。
被爆から二日後の8月8日には、銀行の支払い業務が開始され、営業不能となった市内金融機関の仮営業所が設置されたという、金融面から広島の復興を支えた史実を伝える貴重な被爆建物です。
2000年(平成12年)、