コレクション展 2024-Ⅲ ハイライト+リレーションズ[ゲストアーティスト:西島大介]【広島市現代美術館】

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コレクション展 2024-Ⅲ ハイライト+リレーションズ[ゲストアーティスト:西島大介]【広島市現代美術館】

展覧会概要

本展では、広島市現代美術館のコレクションの特質に親しんでいただくとともに、関連するテーマに沿った内容の展示を合わせて紹介します。第1室から第3室にかけては「ハイライト」として、それぞれの部屋に添えられたキーワードを通して収蔵作品をご覧いただきます。第4室は「リレーションズ」と題し、展示内容をコレクションに限定せず、広島市現代美術館の収集方針や収集された作品、あるいは、広島という地域などと関連したコレクション展示の延長線上に位置付けられる企画を実施していきます。
本展では漫画家であり現代美術家としても活躍する西島大介をゲストアーティストに迎え、「キャラクターの展開図」と題し、西島が手がけてきたキャラクターの世界を展観します。

ハイライト

◯表象と身体
身体は、絵画や彫刻の身近なモチーフとしてしばしば用いられてきました。
現代美術の分野では、ただ単に「ひとのかたち」を模したものだけではなく、時代や社会背景を伴った様々な表象としての身体表現が試みられています。中でも、イヴ・クラインの《ブルーのヴィーナス》は、既成の石膏像に自ら開発した鮮やかな青い顔料を吹き付けた作品で知られ、ありきたりなはずの石膏像が、クラインによって現代的で、概念的なヴィーナス像を想起させます。
そして、セルフポートレートの手法を用いメイクやコスチュームで自らが様々な姿に変装する澤田知子や、奇妙に歪められた人物像を表した作品群で独自のスタイルを確立したフランシス・ベーコンなど、広島市現代美術館の収蔵作品の中から多様な身体の表象をご紹介します。

◯作家とスタイル
作家たちは、それぞれの探究をとおして自身の世界を創り上げていき、そうした中で独自の表現スタイルをつかみ取っていきます。
そんな中、ひと目見てその作家のものと分かるような外見上の特徴や、独自の制作方法や作品づくりのシステムを備えたスタイルにたどり着いた作家たちもいます。とりわけ作風がわかりやすい形で表れている作品をご覧いただきます。

■広島/ヒロシマ
被爆地としての特質を意識して語られる際、広島はしばしばカタカナで「ヒロシマ」と表記されます。
広島市現代美術館の収集方針のひとつに「『ヒロシマ』と現代美術の関連を示す作品」があり、「ヒロシマ」をテーマとした制作委託による収集も行ってきました。広島/ヒロシマという地域性に関連付けながら生み出された作品を中心に展示します。

■出品作家(※展示予定順)
舟越桂、澤田知子、高橋秀、靉嘔、菅井汲、ロバート・ロンゴ、利根山光人、恩地孝四郎、ヘンリー・ムーア、フランシス・ベーコン、イヴ・クライン、チャールズ・ウォーゼン、岡田裕子、鷹野隆大、鴫剛、川久保ジョイ、李禹煥、桑山忠明、小林孝亘、鈴木省三、アレクサンダー・カルダー、三宅一生、オノ・ヨーコ、椿昇、小沢剛、ヤノベケンジ、村上善男、松谷武判、アラン・グリーン、殿敷侃、野見山暁治、高嶺格、北辻良央、若林奮

リレーションズ

ゲストアーティスト:西島大介

キャラクターの展開図

広島市現代美術館の長期休館中に活躍した休館期間限定キャラクターの「無題さん」(リニューアル後は「むだいさん」)をはじめとする西島大介の描くキャラクターは、しばしば子どものような愛らしい姿で描かれます。
一方で、ほのぼのとした見た目とは裏腹に、西島はベトナム戦争を題材とした『ディエンビエンフー』などでは、戦争や残酷な場面、人々の葛藤も描き出します。
西島はキャラクターの制作を「設計する」「開発する」という言葉で言い表します。「マンガとして着地させるために、コンセプトや物語、キャラクターの口癖や傾向が自動的に生成される」と話すように、それはまさに鑑賞者には見えない設計図に基づき開発(Development)された存在と言えるのではないでしょうか。
このセクションでは、西島自身が約20年以上にわたり制作してきたキャラクターを俯瞰し、集約した《キャラクターの展開図》と共に、絵画や立体、音楽配信やインディゲームなど様々な展開を見せていくそれぞれのキャラクターたちの世界をご覧いただきます。

01_YvesKlein
イヴ・クライン《ブルーのヴィーナス》1970
03_TakamineTadasu
高嶺格《大東亜レインボー》2006
04_OzawaYsuyoshi
小沢剛《ベジタブル・ウェポン・スペシャル-牡蠣の水炊き鍋、とろとろ湯豆腐、美酒(びしょ)鍋/広島》2005
07_mudaisan_hoshi_wh
西島大介《むだいさん》2020

INFORMATION

開催期間
2024/12/21(SAT) - 2025/04/06(SUN)
開催時間
開館時間:10:00 –17:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日、12/27~2025/1/1 ※月曜日が祝休日にあたる場合は開館、翌平日休館
開催場所
広島市現代美術館
料金
一般350(250)円、
大学生250(150)円、
高校生・65歳以上150(100)円、
中学生以下無料
※( )内は30名以上の団体料金

【ハロー!コレクションデー】
毎月第3日曜日:コレクション展無料
住所
広島県広島市南区比治山公園1-1
電話番号
082-264-1121
Webサイト

ACCESS

732-0815
広島県広島市南区比治山公園1-1

▽広島駅からのアクセス
・路面電車
5番「広島港」行き▶︎「比治山下」下車、約500m

・バス
「まちのわループ(右回り)」もしくは「大学病院」「旭町」「県病院」行き▶︎「段原中央」下車、動く歩道「比治山スカイウォーク」経由で約700m

・タクシー
約10分

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