この城館跡は室町・戦国時代(15~16世紀)に今田氏が拠った北広島町今田の谷の最奥部に位置する城館遺構です。
城郭は今田の谷の最奥部南側に今田川を臨む標高461m(比高110m)の最高所から南東側に延びる尾根を加工しています。
1~4の郭のほか、若干の土塁跡と井戸・虎口と竪堀が見られます。
この城跡からは盆地全体を眺望でき、壬生城・有田城とは指呼の距離にあります。
さらに北には寺原城・日山城らも遠望できます。
このことは、今田城がこの谷を本領域とする今田氏の支配拠点としてのみならず、この地域の在地領主と結束し、在地の支配秩序を維持していくうえにきわめて適した場所を選んで構えられていたことを示しています。
館跡の石垣の築法は、吉川元春居館跡のそれに類似しています。
館跡の左奥には築山・池・水路をもつ庭園跡が残っています。
現在、城館跡全体は松雑木林・水田として良好に保存されています。

INFORMATION

住所
731-1535山県郡北広島町今田
電話番号
050-5812-6908
(北広島町観光協会)
Webサイト
駐車場備考
あり

ACCESS

731-1535 
山県郡北広島町今田

千代田ICからおよそ10分

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