原爆犠牲者の冥福を祈り建てられた畳の形の台石を持つ石燈

建立年月日 昭和30年(1955年)8月6日この石燈は原爆犠牲者の御霊の冥福を祈って、茶道裏千家淡交会広島支部によって建設されました。
毎年8月6日には石燈前で供茶の会が開催されています。

壁面には次のように記されています。被爆三十三回忌にあたりここに記す平和石燈の詞(昭和五十二年)人生は起きて半畳、寝て一畳と申し畳の上で産声をあげてより畳の上で暮らし畳の上で入寂することが無上の仕合せとしております。
原爆犠牲者の御霊の安らかな冥福を祈り、台石を特に畳の形とし常住畳の上での閑思清和の四季、旦座喫茶合掌して永遠に献茶奉仕を捧げます。
台石の高さは一年十二カ月をもって一尺二寸とし 炉には二寸の縁をとり燈籠の高さは炉壇の寸法一尺五寸台石との開きは八月六日を二分して四尺と三尺としました。

畳の上では主客平等で差別なく浄水池は日の丸を型どり、百八の煩悩によせて直径一尺八分とし、深さは三寸、昼は万物根源の太陽の徳を、夜は水の恩を賛えて、池中に映る月影を下化衆生の相、見仏間法への心からなる手向けとしました。

昭和三十年八月六日 建設発願建設者 淡交会広島支部長 石井淡笑斉 宗寿

INFORMATION

住所
730-0811広島県広島市中区中島町1番(原爆供養塔南)

ACCESS

730-0811 
広島県広島市中区中島町1番(原爆供養塔南)

広島駅から広島電鉄路面電車「原爆ドーム前」下車、徒歩約5分 平和記念公園西側、本川橋東詰から北にすぐ。

この記事をシェアする