被爆を乗り越え芽吹いた生命力の象徴。平和への願いを伝える樹

平和記念公園内の広島平和記念資料館北側に、力強く枝を広げる2本の樹木があります。未曾有の惨禍を生き抜いたことから「被爆アオギリ」として親しまれているこの木は、1945年(昭和20年)の原爆投下当時、この木は爆心地から約1.3km離れた東白島町の広島逓信局(当時)の中庭にありました。周囲に遮るものがなかったため、熱線と爆風をまともに受け、枝葉はすべて失われ、幹の半分が焼けてえぐられるという大きな被害を受けましたが、翌春には芽を吹き出し、被爆の惨禍と混乱の中にあった人々に生きる勇気を与えたといわれています。

1973年(昭和48年)、庁舎の建て替えに伴い現在の場所へ移植。当時は枯死も心配されましたが、懸命な治療を経て根付き、現在は毎年多くの種を実らせるまでに樹勢を回復しています。その種から育った苗木は「被爆アオギリ二世」として、平和への願いとともに日本全国、そして世界各地へ贈られ、平和の尊さを伝え続けています。

木のそばには、広島市の記念事業で選ばれた「アオギリのうた」の歌碑があり、設置されたボタンを押すと静かなメロディが流れます。被爆の記憶を無言のうちに語り継ぐ姿は、今も訪れる人々に生命の強さを感じさせてくれます。平和記念公園の見学と合わせて訪れることができる、静かな祈りのスポットです。

INFORMATION

住所
730-0811広島県広島市中区中島町1(平和記念公園内)
Webサイト
駐車場備考
平和記念公園には自家用車専用の駐車場はありませんので、周辺の駐車場をご利用ください。

ACCESS

730-0811 
広島県広島市中区中島町1(平和記念公園内)

【電車】 広島電鉄(路面電車)本通駅または袋町駅から徒歩約10分 【バス】 市内循環バスひろしまめいぷる~ぷ(オレンジルート)「平和公園前」下車、徒歩約3分

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