爆風に傷つきながらも芽吹き人々に勇気を与えた樹 今も種子は平和を訴えるアオギリ2世として国内外へ贈られる

爆心地から約1.3km離れた、中区東白島町の広島逓信局(現在の中国郵政局)の中庭にあったこの木は、爆心地方向にさえぎるものがなかったため、熱線と爆風をまともに受け、枝葉はすべてなくなり、幹は爆心側の半分が焼けてえぐられました。ところが、枯れ木同然だったこの木は、翌年の春になって芽吹き、被爆と敗戦の混乱の中で虚脱状態にあった人々に生きる勇気を与えました。その後、中国郵政局の建て替えに伴い、昭和48年(1973年)5月に現在の場所へ移植され、原爆の被害を無言のうちに語り続けています。広島市2000年-2001年記念事業『広島の歌』事業として「アオギリの歌」がグランプリに選ばれました。
移植で枯死するのではないかと心配されたアオギリは、その後も毎年種子をつけており、これらの種子は国内外へ贈られ、多くの2世が元気に育っています。

INFORMATION

営業時間
年中無休
住所
730-0811広島県広島市中区中島町1(平和記念公園内)

ACCESS

730-0811 
広島県広島市中区中島町1(平和記念公園内)

広島駅から広島電鉄電車(路面電車)「原爆ドーム前」下車 もしくは広島駅から広島バス吉島営業所行き「平和記念公園」下車。 平和記念公園内、平和記念資料館(東館)北側。

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