広島市重要有形文化財の懸仏が伝わる天正2年開基の寺院

順教寺は、浄土真宗本願寺派の寺院の一つです。教春(きょうしゅん)によって、1574年(天正2年)に開基されました。
教春は、元々は毛利家の家臣であった吉川経好(後の市川経好)が市川邑(現 白木町市川)に建設した館を買い取り、その地に順教寺を建立しました。
教春が、市川経好から館を買い取った事実は高田郡村々覚書に記録されています。その市川経常の館であった名残が順教寺の石垣として現在も残っています。
また、当寺院には広島市の重要有形文化財に指定されている「金銅円盤懸仏(こんどうえんばん かけぼとけ)」2面と「銅円盤懸仏(どうえんばんかけぼとけ)」1面が保管されています。
古来より懸仏は、寺院や神社の建物の軒先や内部にかけられ礼拝の対象とされていました。これら3面の懸仏は、室町時代に製造されたといわれています。
2面ある金銅円盤懸仏 のうちの1つの裏面には、文明6年(1474年)4月15日に、物部太郎惣左衛門という人 が、この懸仏を八幡神社に寄進したという内容の墨書きがされています。このような裏書 のある懸仏は県内でも珍しく、貴重な資料となっています。

INFORMATION

住所
739-1411広島県広島市安佐北区白木町市川1245
電話番号
082-828-1008
FAX番号
082-828-1240
メールアドレス
temple@junkyouji.jp

ACCESS

739-1411 
広島県広島市安佐北区白木町市川1245

芸備線「志和口」駅下車。駅前の旧道を向原方面に10分北上すると左手に順教寺の本堂が見えてきます。

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