股の張りと紋様の彫りの鋭さから南北朝時代の作とされる五鈷杵
この五鈷杵は股の張りが著しく、蓮弁(れんべん)などの文様の彫りが鋭いところに特徴があります。
これを納めていた箱の上ぶたに、「松橋元海(まつはしげんかい)大僧都御所持」と墨書きされています。
松橋元海(1093年~1156年)は、平安時代の末頃に京都醍醐寺(だいごじ)の座主(ざす)や、東寺の長者などの要職についた高僧ですが、この五鈷杵はその作風などから南北朝時代に作られたものとされています。
指定年月日:昭和49年(1974年)2月18日
概要:総長18cm
INFORMATION
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