『筆の里工房 創作館』がオープン! 熊野筆の産地・熊野町をめぐるおでかけ


2026年9月23日(水・祝)、『筆の里工房』に新たな体験施設『創作館』がオープン。
さまざまな体験や展示を通して、筆の魅力に触れることができます。さらに、観光やレジャーを楽しめるスポットなどにも足を延ばして、熊野町をめぐってみてはいかがでしょうか?
-1024x683.jpg)
2026年9月23日(水・祝)、『筆の里工房』に新たな体験施設『創作館』がオープン。
展示物を中心とした本館とは趣向を変え、ものづくり体験に特化した施設になっています。身のまわりのデジタル化が進む中で、実際に手で触れてみることを大切にし、さまざまな筆の魅力を感じてもらおうとつくられました。

『創作館』のエントランスや通路には、2026年9月23日(水・祝)まで本館で行われていた企画展「ミロコマチコ うごめきなぞる」のワークショップの参加者や町内の小中学生が作成したモニュメントが設置されています(2026年11月中旬まで)。自立型の段ボールツリー「ふでの木」に、作家と子どもたちが絵の具で描いたカラフルな作品です。
手描きの面白さが実感できる、色鉛筆やガラスペン、水彩クレヨンなど、色とりどりの文房具が並ぶ「楽書きコーナー」。
こちらでは、来場者がいつでも手ぶらで訪れて、気軽に創作体験を楽しめる環境が整っています。中国や日本の硯で墨をすったり、鳥の毛や植物由来の素材でできた筆で字を書いたり。日本中の多種多様な筆の中から自分の好きなものを選んで、自分だけの書体験もできます(一部有料の体験もあり)。

クレヨンや色鉛筆を使って自分が描いた絵を、オリジナルグッズにすることも可能。タンブラーやカップ、トートバッグなど自分だけのアイテムが作れます。他にも、月1回ペースで多彩な体験プログラムが楽しめる「アートスクウェア教室」なども開催されます。
筆で描くだけにとどまらない、用途に合わせた多彩な創作ブースを用意。『アトリエ1』は屋外デッキと繋がっており、紙飛行機を飛ばしたり、ステージを楽しんだりといった活用を目的としています。版画や木工など工作用具がある『アトリエ2』には、七宝焼きやガラス工芸作品が作れる窯も準備しています。写真や動画撮影ができるシンプルな空間の『アトリエ3』、そして『アトリエ4』は、レーザー加工や3Dプリンターなどデジタル機器が備わっているのが特徴です。
広島県産の木材を中心にして作られた、筆や食べ物の形をした木製玩具などがそろう空間。『筆まつり』会場の神社の御神木を再利用したもの、熊野町の文化財をモチーフにしたものなど、随所に熊野町の文化が感じられます。
ペットボトルや牛乳パックなど日常で出る廃材を使ったSDGs工作など、エコを考えるきっかけになるものづくり体験ができる『クレヨンルーム』もあります。

『筆の里工房』のメンバーシップ「KCP(クマノクリエイティブパレット)」の活動拠点であり、ホールで遊ぶ子どもたちを見守りながらひと息つけるようなスペースです。
KCPは、創作館を拠点に趣味や特技を生かした創作活動(アート・クラフト・SDGs工作・音楽など)を楽しむ「クリエイションメンバー」と、熊野町の魅力を再発見する活動や、地域の活性化を図る「パレットメンバー」で構成されています。メンバーが活動を発表するイベント「マイ・パレット・ラボ」も定期的に開催中です。

敷地内奥には、ほっとひと息ついたり、海外からの観光客が和を感じたりできるような和室を用意。今後は茶室の併設や、窓から公園を望める空間の整備も予定されているのでお楽しみに。
フランス出身で、熊野町の地域おこし協力隊として活動するピエールさんが、日本人の妻と共にオープンしたカフェ『Le Petit Kuma(ルプティクマ)』。故郷のブルターニュ地方で親しまれるガレットやクレープ、ドリンクを提供しています。本場フランスの味と熊野町の食材を掛け合わせた料理が楽しめます。
ミュージアムショップには『パステルホール』にある木製の玩具や、創作活動を始められる画材、子どもたちが作って楽しめる創作系グッズ、地域の作家の作品が並びます。日常で使えるアイテムが多数。
デジタルやAIが普及した今だからこそ、ここ『創作館』に足を運び、さまざまな体験を通して、実際に手で触れたり、ものを作ったりする楽しさを感じてみてはいかがでしょうか。
『創作館』を楽しんだら、隣にある本館へ。熊野町は、190年以上の歴史を誇り、国内生産量日本一といわれる伝統的工芸品「熊野筆」の産地。その魅力を発信しているのが『熊野町美術博物館 筆の里工房 本館』です。

1,000点を超える筆、陶芸作品や絵画、書画といった筆に関連する所蔵品の展示をはじめ、会期ごとに企画展を実施。中国から伝わる筆の歴史に関する資料や模型を見て学ぶことができます。常設展示室にある、伝統工芸士が制作した長さ3.7mの「世界一の大筆」は必見です!
本館で購入できるグッズも要チェック! 中でも人気なのは熊野筆のメイクブラシで、特に柔らかくて使い心地のいいリス毛を使ったものがおすすめなのだそう。館内のセレクトショップでは、化粧筆をはじめ、熊野筆の書筆や画筆など約1,500種類の筆がそろいます。お土産にぜひ!

ミュージアムショップには、『筆の里工房』オリジナルデザインのTシャツやトートバッグ、食器、図録などがあります。植物や花などが描かれた絵はがきが人気です。
『筆の里工房』周辺にある熊野町のおすすめスポットをご紹介。観光やレジャーもあわせてお楽しみください。
熊野町の歴史や筆づくりの文化に触れられる施設。大正初期の造り酒屋を改築した建物で、当時の筆問屋を再現した空間や明治・大正時代の農工具、生活用品などを見学できます。熊野筆に関する資料をはじめ、昭和天皇が広島訪問時に使用された椅子、童謡作曲家・坊田かずまの遺品といった貴重な展示品も見どころです。
子どもや大人、ペットも同伴で一日楽しめる、自然豊かな里山プレイパーク。竹林に囲まれ、自然を活かした遊具、『じゃぶじゃぶ池』、自然生物を学べるビオトープ、キャンプ場、BBQ場、ドッグランなどがあります。カフェ、雑貨ショップ、産直市などがそろう『さとの駅』も併設。

筆の生産量日本一を誇る熊野町で、毎年秋分の日に開催される伝統的な祭り。筆文化への感謝を伝える、熊野町を代表する秋の一大イベントです。会場では、『榊山神社』の筆塚前で使い古した筆や動物の毛に感謝を込めて供養する「筆供養」をはじめ、地元の筆メーカーが毛筆や話題の化粧筆などを特別価格で販売する「筆の市」など、例年筆の町ならではの催しが行われます。
『榊山神社』の参道には大小の筆がずらりと並び、「一万本の筆通り」として会場を彩ります。さらに、約20畳もの大きな布を舞台に、書道家や高校生が巨大な筆を使って一気に文字を書き上げる「大作席書」なども見どころ。筆づくりの町ならではの文化に触れながら催しを楽しめる一日です。
※2026年度の筆まつりは終了しました。