広島湾岸トレイルオススメ! 瀬戸コースNo.21

広島湾岸トレイルは、広島湾を取り囲む4市5町にまたがる全長約294kmの周回型トレイルです。
市民が立ち上げ開発し、市民が維持・運営するトレイルは、都市に隣接しながらも、47山60峰、18河川、4島などを越える変化に富んだ山旅を楽しめます。
瀬戸内海の絶景を友に歩き、世界遺産の原爆ドームや嚴島神社、日本遺産の呉市や江田島市など、歴史や文化にも触れることができます。
穏やかな広島湾と点在する島々を眺めながら、歩いてきた山並みとこれから目指す山々を望む、他に類を見ないトレイルです。
湾岸トレイルのコースの中から比較的チャレンジしやすい【瀬戸コースNo.21】をご紹介。
呉市街地からほど近い絶景ハイキングコース。
スタート地点から約 1 時間、時折息を切らしながら登る休山山頂からは、瀬戸内海の多島美と遠くの四国山地を一望でき、休憩に最適です。
高烏山の東屋からは、珍しい呉の潜水艦基地を見下ろせます。
休山から音戸の瀬戸までは、舗装路と山道が続く下り道。
音戸の瀬戸周辺の砲台跡公園では、平清盛公の日招き像とともに瀬戸内海の絶景が楽しめ、新旧の赤い音戸大橋と倉橋島の緑が織りなす風景は圧巻です。
ゴール地点の音戸の瀬戸には、JR呉駅方面や倉橋島行きのバス停があり便利です。
呉の自然と歴史を感じるハイキングで、記憶に残る景色に出会えます。
呉駅から鍋桟橋行きのバスに乗ると9つ目です。
呉駅から徒歩では約2㎞標高差約100mの舗装路歩きを登山前のウォーミングアップとしても。
宮原1丁目バス停から急こう配の階段を登り切り、太子堂手前を過ぎてほどなくすると小高い畑地に出ます。
ひと息ついた眼前に「中四国三大夜景のひとつ」に数えられる名峰灰ヶ峰(標高737m)がそびえます。
宮原1丁目バス停から一直線に尾根道を直登し、休山山頂へ。
コースタイムは約1時間。瀬戸内海国立公園の区域に指定されており、山頂の大あずまやからは瀬戸内海の多島美を大パノラマで堪能できます。
休山山頂を過ぎ、高烏山に至る休山公園遊歩道の尾根道は両側に海が見える絶景ロードです。
東南側には蒲刈方面を遠く四国まで、西側には呉の町を望みます。
呉の九嶺では「三津峰山」の名称で親しまれています。山頂を過ぎてほどなくするとあずまやがあり、戦艦大和を建造した旧日本海軍の工廠跡地の面影を忍ぶ旧日新製鉄が眼下に広がり、圧巻の眺望です。
呉湾に停泊している潜水艦や艦艇を見ることができます。
音戸大橋のたもとから続く音戸の瀬戸公園の頂上部分に位置する、日本帝国陸軍が建設した砲台跡です。
音戸の瀬戸海峡を見渡せる展望台には「平清盛公日招像」があります。
高烏砲台跡(高烏台展望台)より少し低い位置には、銘・珍木を集めた庭園「高烏台公園(光田庭園)」があります。園内には二重の塔と、瀬戸見展望台があります。
高烏台公園からは、新旧の音戸大橋が一望でき、春の桜、晩秋の山茶花に彩られた朱色の橋の向こう側に夕陽が沈む様は絵のように美しいです。
「音戸の渡船」は、呉側の警固屋と対岸の音戸を結び、音戸の瀬戸を横断する「日本一短い航路」でした。令和3年の10月31日をもって廃止となりましたが、情緒豊かな当時の風景を後世に伝えたいと、現在は待合場をそのまま活かし、カフェとして引き継がれています。
📍音戸渡船 kitchen TAMU キッチンタム
登山中にトラブルが発生した際に、当初の予定を変更して下山するためのルートです。
天候の急変や体調不良、ペースの遅れなどが原因で計画が遂行できなくなった場合に利用します。
高烏山南西の鍋桟橋分岐(6.1km地点)➡的場5丁目➡警固屋2丁目➡鍋桟橋バス停/1.8km
*休山山頂および、平清盛の日招き像のある216峰砲台跡公園にトイレあり。