時と技を重ねて今に残る匠の逸品を探してみませんか
広島には歴史と風土によって育まれた伝統の技があります。ひとつ、ひとつ、手仕事に込められた思い。実用品から装飾品まで、様々なものに匠の技が光ります。
宮島の伝統工芸品
絶対欲しい!宮島みやげの大定番
魅力いっぱいの伝統工芸品が並ぶ宮島の表参道商店街。宮島杓子をはじめ、ロクロ細工、木匙、宮島彫、角盆、宮島焼、張り子などの民芸品が所狭しとお店に並びます。
宮島杓子
200年以上の歴史をもつ宮島杓子。全国一の生産量を誇り、東北以北方面では「みやじまさん」の愛称でも親しまれています。実用品としてだけではなく、「幸せをめしとる」の意味合いから縁起物のお土産として重宝されています。宮島焼き(お砂焼き)
嚴島神社の砂を入れて祭器をつくったのが始まりと言われる「宮島焼き」。「お砂焼き」とも呼ばれ、茶器や花器など宮島参拝のお土産として求める人が多いのだそう。宮島口にある3つの窯元から技術が承継されています。張り子
動物や伝統行事をモチーフにしたものが多く、カラフルな色使いが特徴の宮島張り子。張り子の表情はひとつずつ微妙に違っていて、見ているだけで癒されます。お気に入りの張り子をじっくり選んでみて。宮島彫り
江戸時代から島に伝わり、電灯の技法がふんだんに使われている宮島彫り。四季折々の島の風景を盆や杓子に彫り上げています。ダイナミックな彫りは一見の価値ありです。化粧筆で有名な「熊野筆」
170年の伝統を受け継ぐ職人によって一本一本作られる
江戸時代末期に製造が始まった熊野筆。毛筆、画筆、化粧筆の全国シェアは80%以上、特に化粧筆は世界中のメイクアップアーティストが愛用するほどで、クオリティの高さには定評があります。広島市内にはいくつか熊野筆を専門的に扱うショップがあるので、直接肌で試しながらお気に入りの一本を見つけてみてはいかがでしょう。
繊維の町に手仕事の伝統が息づく
伝統として伝わる繊維品だからこその質
現在ではさまざまなファッション小物に姿を変え、注目を集めている「備後絣」と「尾道帆布」。ハンドメイドショップや手仕事の工房ではオーダーメイドにも対応してくれるので、旅の記念に“世界にひとつのなにか”を注文してみるのもおすすめです。
長い伝統を誇る「備後絣」
久留米絣、伊予絣に並ぶ三大絣のひとつとされ、170年近い伝統を誇る「備後絣」。素朴な風合いと強度が魅力の「尾道帆布」
北前船の寄港地だったことから帆船の布として使用されていた「尾道帆布」。