広島県内の大学に通う大学生が、景色やショッピングを楽しみながら、広島の歴史や原爆被害について学べる「新しいコース」を作成しました!
今回は、広島のまちに点在する平和にまつわる場所や史跡“ピーススポット”を巡るデジタルスタンプラリー「ピースパズル」を活用して、コースを作成しました。
「ピースパズル」にはいくつかのモデルコースが掲載されていますが、学生たちは、その中の1つ「徒歩で巡る 未来への手紙ルート」に参加し、その時の学びや感じたことをもとに、今回の「ピースルート」を作成しました。
これまでとは違った視点で平和について考える時間を過ごしませんか?
※ピースパズル:https://tsuguten.com/peacepuzzle/
【ツアー概要】
まずは縮景園を訪れ、広島の歴史に触れつつ、美しい日本庭園を楽しんでもらいます。
その後、ひろしま観光ループバス「ひろしまめいぷる~ぷ」に乗って本通りに移動。
そこで、買い物や食事をお楽しみ頂きます。
その後、徒歩で、袋町小学校資料館を訪れ、原爆被害の実情について理解を深めてもらい、平和の門を通り、平和記念公園へと向かい、平和への意識を実感してもらいます。
このコースは、移動するごとに原爆被害との関連性が高まることを意識しており、広島の歴史と平和の重要性を肌で感じることができる内容となっています。
縮景園
所要時間 : 30分
1/6
縮景園
まずは、名勝「縮景園」を訪れます。
縮景園は、元和6年(1620年)に築成された歴史ある大名庭園です。
広島市内中心部にありながら、様々な花や木々たちが四季折々に異なる表情を見せ、訪れる人を楽しませてくれます。
めいぷる~ぷ 30分
徒歩 5分
広島本通商店街
2/6
広島本通商店街
中四国を代表する、超広域型商店街で、地元の人からは「本通り」という呼称で広く親しまれています。
広島市都心部に位置し、来街者は、1日平均で約10万人。
周辺にはアストラムライン・バスターミナル・路面電車等が集中、デパート・スーパー・大型量販店等と近接しています。
袋町小学校平和資料館
3/6
袋町小学校平和資料館
爆心地から460メートルの位置にある広島市立袋町小学校は、原爆によって大きな被害を受けました。
当時、学校にいた児童・教職員のほとんどが一瞬にして命を失った場所です。
唯一校舎の原型をとどめた鉄筋コンクリート造だった西校舎は救護・避難場所として、人々が「伝言」を記した場所でもありました。
「伝言」の書かれた内壁の一部をはじめ、残された貴重な被爆資料を展示するとともに、被爆後の学校の様子を紹介しています。
徒歩 4分
白神社
4/6
白神社
〒730-0037 広島県広島市中区中町7-24
1945年8月6日に原子力爆弾が上空にて炸裂し、大きん被害を受けた建物の1つです。
今も境内に残るクスノキや狛犬も被爆しています。
現在の社殿は昭和63年(1989年)に再建されたものです。
〒730-0037 広島県広島市中区中町7-24
徒歩 7分
平和の門
5/6
平和の門
〒730-0811 広島県広島市中区中島町4-15
広島平和記念資料館の南側に佇む大きな建造物、「平和の門」。
門とその足元の敷石には、世界「49カ国」の言語で「平和」の文字が刻まれています。
制作したのはフランスの芸術家クララ・アルテール氏と建築家ジャン=ミッシェル・ヴィルモット氏で、被爆60周年を機に制作し、市に寄贈しました。
「平和の門」は、歴史を越え、未来に向かって開かれた記憶と希望の「かけはし」を表現しています。
〒730-0811 広島県広島市中区中島町4-15
徒歩 5分
原爆ドーム
6/6
原爆ドーム
「広島県産業奨励館」という名前で、美術展覧会や博覧会も行われ、市内中心部で賑わいを見せていた「原爆ドーム」。
木造2階建てが主流だった当時の広島には珍しい、大胆なヨーロッパ風の建物でした。
奇跡的に倒壊を免れた「原爆ドーム」は、国籍や言葉などの違いを越えて、核兵器の廃絶と平和の大切さを世界へ訴える「ノーモア・ヒロシマ」の象徴です。
編集後記
「ピースルート」というと、暗く、悲しく、ツライ気持ちになってしまう…。「平和」と聞くと観光だと少し重いテーマで、避けてしまう…。というお気持ちを持った県内外・国内外のお客様を想像し、「ヒロシマ」の過去から現在、未来を感じて頂けるコース設計にしました!
原爆投下によって甚大な被害を受けたヒロシマ。
でも今は多くの方のチカラによって賑わいを取り戻し、中四国最大の都市として進化をし続けています。
そんな明るい未来を持った現在の広島と、戦争や核兵器の悲惨さを伝える「ヒロシマ」を同時に表現することで、これまでとは違った感じ方で、平和の尊さをお伝えできればと思っています。
Dive! Hiroshima公式ガイド