1950年に広島で設立されたプロ野球チーム「広島東洋カープ」。プロ野球球団の中で親会社を持たない唯一の市民球団として、創立から現在まで多くの広島県民から愛されています。

広島の街に希望を与えた球団創立

原爆投下の5年後、街の戦後復興のシンボルとして「広島カープ※」は誕生しました。広島城が鯉城と呼ばれていたことに加え、出世魚であり滝を登る鯉のように復興してほしいという願いを込めて、カープ(Carp=鯉)と名付けられました。

1968年に「広島東洋カープ」にチーム名が変わりました。

カープ_歴史01

創設26年目に悲願の初優勝

創設直後は資金不足や主力流出といった苦しい状況が続きましたが、ファンが支え続け、1975年にリーグ初優勝。創設26年目の悲願達成に広島の街は歓喜の渦に包まれました。この時に実施された優勝パレードがきっかけで広島最大級のお祭り「フラワーフェスティバル」が開催されるようになり、今でも毎年ゴールデンウィークに行われています。

カープ_歴史02

「ファンが主役」の新広島市民球場誕生

本拠地の「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島」は、多種多様な座席や遊具などが特徴的な、子どもも大人も楽しめるボールパークです。建築には大勢のファンや広島県民による募金活動が行われました。かつて本拠地だった旧広島市民球場は「ひろしまゲートパーク」という公園になっています。

カープ_歴史03

広島を代表する人気キャラクター

球団マスコットの「カープ坊や」は、カープグッズのほか、マンホールや車のナンバープレートにも使われるほど、広島県民には馴染みのあるキャラクターです。コミカルな動きで人気の「スラィリー」と共に球団の顔として活躍しています。

関連する記事

この記事をシェアする

スポット・体験を見る