島の小路を楽しむ通な旅
初級編、上級編の情報をしっかりとインプットしたら、実際に宮島を散策してみましょう。ここでは、宮島内の4つの小路を紹介します。それぞれの特長をしっかりと把握して、宮島を満喫しましょう。
表参道
【注目コラム】
TOTO宮島おもてなしトイレ
〜思わず立ち寄りたくなるおしゃれな造り〜
観光客に嬉しいトイレ・休憩スペース・観光案内所などを備えた「TOTO宮島おもてなしトイレ」。世界遺産・宮島に世界中から訪れる多くの人たちに心地よく観光してほしい、という思いから誕生しました。案内所ではスタッフが快適な宮島の旅をサポートしてくれます。
【開館時間】
トイレ 9:00~21:00
観光案内所・休憩スペース 10:00~18:00
町家通り
かつては商家や旅籠が立ち並び、参拝客や酔客が楽しげに行き交う様子が見られた町家通り。宮島が最も華やいだ時代のメインストリートであり当時は本町筋と呼ばれていました。現在では、表参道にメインは譲ったものの、伝統的な町家建築に現代的な感覚をプラスしたレトロモダンな宿や商店・ギャラリーなどが登場し、昭和30年代のどこか懐かしい雰囲気を楽しめる通りとして人気を博しています。また、夜には軒先にかかる行灯に明かりがともされ、より風情と歴史を感じさせます。
滝小路
かつて嚴島神社の神職の居住地であり、棚守・上卿・祝師などの社家や内待、大聖院の宿坊が軒を連ねていた滝小路。今でも神職の住まいなどがあり、嚴島神社から大聖院へいたる緩やかに続く坂道です。通り沿いには江戸時代の神職の屋敷である上卿屋敷や、宮島にたった一軒残る宮島土鈴の工房のほか、千本格子の大戸を有した家並みが見られます。早朝には神社に向かう神職の下駄の音が通りに鳴り響くほど閑静な通りです。
山辺の古径
表参道がまだ海の底だった頃、参拝客が嚴島神社へと歩いた宮島最古の参道が山辺の古径です。宮島桟橋の目の前に続く要害山の坂道を登り切れば、シンボルの大鳥居や五重塔、町並みの瓦が生み出す波を見渡せます。要害山を下り、不動堂の前を通り山沿いの道をたどると寿山亭の土壁に安置された女人像、乳地蔵のある女人坂へ。さらに南側へ坂を下ると、通称あせび寺と呼ばれる宝寿院にたどり着きます。山沿いの道のため勾配がきついところもあります。しかし古い石垣や桜の老木、猿瓦と呼ばれる瓦や小さなお堂など、宮島の知らない一面を見て、発見することができる魅力的な古径です。