平和を訴える場所としての役割

  • 毒ガスを製造していた歴史から、「地図から消された島」として有名な大久野島
  • 海軍の街として栄えた呉市にも、艦艇などを作っていた場所があります。
  • 毒ガスを製造していた歴史から、「地図から消された島」として有名な大久野島
  • 海軍の街として栄えた呉市にも、艦艇などを作っていた場所があります。

原爆により、広島は大きなダメージを受けました。国内各地には戦争の遺跡が残る場所があり、それは広島県内にも点在していました。今では、原爆ドームや平和記念公園と同じように、過去の悲惨な歴史を振り返り、平和を訴える場所としての役割を果たしています。
中でも呉市には貴重な遺産が密集しており、“日本遺産”として文化庁から認定されています。
また福山市には戦後50年の節目に日本で最初のホロコースト教育センターが開設され、差別と偏見のない真の平和について考えることの大切さを投げかけています。

大久野島「大久野島毒ガス資料館」

毒ガス製造の歴史を伝える、毒ガス資料館。
島内のいたるところにいるウサギと、自由に触れ合うことができます。

展示や映像を通して毒ガス島としての歴史を伝える

1927年に毒ガス製造を目的に陸軍の管理下となり、1945年まで島内で作られ続けていた大久野島。その事実は1984年まで秘匿とされ、当時の地図からは島の存在自体も消されていたといいます。資料館では、展示や映像を通して毒ガス島としての歴史を伝えています。なお、現在は島で多くのウサギが飼われており、“ウサギの島”として人気が高まっています。

呉市「呉市海事歴史科学館 大和ミュージアム」

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当時の生活や文化に触れながら紹介する博物館

明治以降、日本産業技術の先端を走り続けた呉市の歴史や、その礎となった造船・製鋼・航空機などの科学技術を、当時の生活や文化に触れながら紹介する博物館です。呉海軍工廠で建造された戦艦「大和」を10分の1で再現。零式艦上戦闘機や人間魚雷「回天」などの実物大型資料も展示しています。本物の資料から読み取る戦争の悲惨さや平和の大切さは、見る人の心に深く刻まれるはずです。

呉市「入船山記念館(旧呉鎮守府司令長官長官官舎)」 [日本遺産]

空撮した入船山記念館。美しい内装は見どころです。

国の重要文化財に指定

富国強兵を掲げ近代国家を目指していた明治政府が、1889年に設置した呉鎮守府。入船山に総2階建ての洋館が建てられました。1905年の芸予地震によって倒壊した後、現在の和洋折衷様式の平屋へと再建。内装には絢爛豪華な金唐紙の美しさがあり、国の重要文化財に指定されています。

呉市「入船山記念館(旧海軍工廠塔時計)」 [日本遺産]

市有形文化財にも指定されている、貴重な電動親子式衝動時計です。

終戦まで工廠とともに時を刻んだ塔時計

1921年、旧海軍工廠造機部の屋上に設置された塔時計です。終戦まで工廠とともに時を刻んだ高さ10mの塔時計は、現在も動いている電動親子式衝動時計として国内で最古と言われる貴重な存在で、市有形文化財に指定されています。

呉市「昭和町れんが倉庫群」

れんが造りでレトロな雰囲気が漂います。

製品置場や大砲庫として使用

かつて呉海軍工廠があり最高機密エリアだった一帯に、1897年に建設された「れんが倉庫」。製品置場や大砲庫として使用され、戦後は民間企業の倉庫として転用されました。

呉市「魚雷積載用クレーンとアレイからすこじま」

アレイからすこじまは、潜水艦や護衛艦を目の前に見ることのできる公園です。
戦時中、魚雷の積み下ろしのために使われていたクレーン。

国内で唯一海上自衛隊の潜水艦を間近に

魚雷の積み下ろしのために1901年に設置された英国製の15トンクレーンが、護岸の南端に残っています。その周辺は「アレイからすこじま」と呼ばれ、国内で唯一海上自衛隊の潜水艦を間近に見ることができる公園として知られています。

呉市「旧呉海軍工廠造船部 造船船渠大屋根」(現ジャパンマリンユナイテッド(株)呉事業所)

戦艦「大和」を建造したドックの大屋根が、今も残っています。

周囲から見えないように大屋根のドックで建造

戦艦「大和」を建造したドックの大屋根が今も残っています。当時、世界最大の大型戦艦の建造は軍事機密で、周囲から見えないようにこの大屋根のドックで建造されました。建物の周囲にはシュロ縄をカーテン替わりに垂らし、周囲に住む呉市民も中で何を作っているのか分からない状態でした。

呉市「本庄水源地堰堤水道施設」

完成当時は東洋一の規模を誇った堰堤でした。

国の重要文化財に指定

呉鎮守府水道の貯水池として1918年に完成した堰堤。長さ97m、高さ25m、総貯水量196万㎥の重力式コンクリート造で、完成当時は東洋一の規模を誇りました。国の重要文化財に指定されています。(※現在も稼働中の水道施設のため、普段は敷地内の見学はできません。)

福山市「ホロコースト記念館」

新館にあるアンネのバラ園には約50株のアンネのバラが植えられています。
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ほんとうの平和について学ぶための施設

ホロコースト記念館は、戦後50年の節目にあたる1995年6月、日本で最初のホロコースト教育センターとして開設されました。ホロコースト(ユダヤ人迫害)の事実、特に当時の子どもたちの姿を通して、その真実を学ぶことができます。
詳しく学ぶ機会が少ないホロコーストについて真実を知ることで、差別や偏見をなくし、平和について考えるきっかけになるのではないでしょうか。

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