G7広島サミット開催記念夜神楽特別公演

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<お知らせ>
公演動画を掲載しました。こちらからご覧ください。

2023年519日〜21日に開催されるG7広島サミットの開催を記念し、421日(金)・22日(土)、55日(金・祝)・6日(土)の4日間「G7広島サミット開催記念夜神楽特別公演」を開催します。

神楽は自然の恵みに対する感謝の心から生まれた農耕儀礼で、広島の神楽団の多くは地域の住民によって組織されています。広島の神楽は神事としての役割は大切にしながらも、様々な演出などが加わり、芸術性の高いものへと発展を遂げたものもあります。肩の力を抜いて、舞人と一体となってお楽しみください。

出演団体と演目

開催日 出演団体 演目
令和5年4月21日(金) 亀山神楽団 四方祓い」「八岐大蛇
水内神楽団 滝夜叉姫
令和5年4月22日(土) 宮崎神楽団 葛城山」「八岐大蛇
阿刀神楽団 八つ花の舞」「世鬼の舞
令和5年5月5日(金) 上中調子神楽団 滝夜叉姫」「土蜘蛛
飯室神楽団 八岐大蛇
令和5年5月6日(土) 高井神楽団 「土蜘蛛」「大江山」
大森神楽団 「滝夜叉姫」

インフォメーション

【開催期間】
2023421日(金)・22日(土)
②2023年55日(金・祝)・6日(土)

【開催時間】
1630分開場 1730分開演 2000分頃終演予定

【開催場所】
①広島城二の丸(広島市中区基町21-1
②基町クレドふれあい広場(広島市中区基町6-78

【料金】
無料

●駐車場の用意はございません。公共交通機関(電車・バスなど)のご利用にご協力ください。
●客席の席取り行為は禁止とさせていただきます。
●満場・満席の場合、入場をお断りする場合がございます。予めご了承ください。
●スタッフの指示及び注意事項に従って頂けない場合、入場をお断りする場合やイベント自体を中止することがあります。
●イベントの模様は撮影される場合がございます。お客様が写り込む場合もございますので、予めご了承ください。
●発熱などの症状がある方は参加をご遠慮ください。

アクセス

730-0011
広島市中区基町21-1

広島城二の丸

730-0011
広島市中区基町6-78

基町クレドふれあい広場

出演神楽団プロフィール

4.21-1亀山

【4月21日出演】亀山神楽団
(広島市安佐北区亀山)

私たち亀山神楽団の歴史は、比較的浅く、昭和47年に神楽経験者数名が集まり、亀山地区で同好会を作って活動が始まりました。
昭和61年には、現在の「亀山神楽団」と改め、現在、10数名で活動していますが、当時のメンバーは2名程で、「亀山こども神楽」の卒業生など、若いメンバーが多いのが特徴です。
私たちが目指すのは、郷土芸能の保存と発展のため、この神楽を次世代に継承していく事です。また 地域の方々との交流、子供神楽への指導等といった事も課題です。こうした課題を持ち、人生の先輩他、多くの方々のご指導を頂きながら精進して参りたいと思います。
どうぞこれからも亀山神楽団・子供神楽の活動に寛大なご理解を頂き、温かく見守って頂きます様、お願い申し上げます。

水内神楽団

【4月21日出演】水内神楽団
(広島市佐伯区湯来町)

水内神楽団は江戸天保年間より約200年にわたる歴史と伝統を今日に受け継ぐ神楽団です。
昭和38年には、水内神楽団に代々伝わる「五竜王」が無形民俗文化財に指定されました。
現在では芸北神楽を取り入れ、新舞旧舞問わず幅広い演目に取り組んでいます。
今後も、先人たちの遺した歴史と伝統を大切にしつつ、将来にわたって伝えていけるような神楽を目指し、団員一同、精一杯頑張って繋いでいく所存ですので、何卒応援の程よろしくお願いいたします。

4.22-1宮崎

【4月22日出演】宮崎神楽団
(広島市安佐北区白木町)

大正3年に宮崎神楽団の前身である「日進神楽団」として発足、途中改名もありましたが、昭和24年に「宮崎神楽団」と改名し現在に至っております。
新舞が中心で、高田舞を伝承しており、主な活動として各地域の四季のお祭りでの奉納や各種イベントへの出演等をしております。
まだまだ未熟ではございますが、「神楽らしい神楽」をめざし後継者の育成と伝承に邁進したいと思っております。皆様方の温かいご声援をお願いいたします。

4.22-2阿刀

【4月22日出演】阿刀神楽団
(広島市安佐南区沼田町)

阿刀神楽は、今からおよそ300年前から安佐南区沼田町阿戸「阿刀明神社」に伝わる十二神祇神楽です。この神楽は形式からいうと、出雲神楽の系統に入るものですが、その昔宇高宗助という武芸者が柔術の技をこの神楽に取り入れて、舞い継がれて来ているのが特徴であり、非常に洗練された舞です。
神事としてばかりでなく、民間芸能として価値の高いものであることが認められ、昭和40年に広島県無形民俗文化財に指定され、その後、文化庁より国の選択無形民俗文化財にも指定されております。
この神楽は12演目から成り立っており毎年10月の秋祭りに地元神社へ奉納されています。

5.5-1上中調子

【5月5日出演】上中調子神楽団
(広島市安佐南区川内)

上中調子神楽団はおよそ70年前、上中調子地区で活動を行っていましたが、時代が昭和に入り、戦中・戦後の混乱に昭和18年の大水害や20年代の太田川改修工事による高瀬の浜・土手筋地区の全面立ち退きや恵比寿神社の立ち退き移転・神楽衣装の老朽や廃棄などが加わり、休止の状態が続いていました。
平成19年から22年に地域の皆さんと話し合いを続け、「上中調子神楽団を皆で復活する事、そして、子どもたちにマナー、礼儀などを指導していこう」と、平成222月から少人数で毎週月曜日、水曜日の19時半から21時まで練習をしています。
これからも精進して参りますので、応援の程、よろしくお願いいたします。

5.5-2飯室

【5月5日出演】飯室神楽団
(広島市安佐北区安佐町)

当神楽団は土井泉(どいいずみ)神社を守護神として昭和57年に発足しました。山県舞(矢上系6調子)、高田舞(阿須那系8調子)の流派の異なる両舞を継承しております。
伝統ある郷土芸能を古き先人より学び「情感」ある神楽を目指し、我々の神楽が皆様方のエネルギーとなればと願う所存でございます。
後継者育成に努め、地域に根差し、人々の心の故郷となるよう団員一同努めてまいります。
何卒温かいご声援、ご指導賜りますようよろしくお願い申し上げます。

5.6-1高井

【5月6日出演】高井神楽団
(広島市佐伯区八幡東)

高井神楽団は佐伯区八幡三丁目に鎮座する八幡神社を拠点に活動しています。神楽団の歴史は古く、百数十年の伝統がありますが、一時期活動を休止していた時期がありました。時代は平成に変わり、神楽復活を願う神社関係者、また地域の方々の声に押され、平成9年に活動を再開し、現在に至っています。
近年は中国地方各地の神社への奉納、各種イベント、各地の競演(共演)大会、海外で公演するなど活動の場を広げています。また競演大会で「準優勝」「優勝」するなど実績を重ねております。これからも応援してくださる神楽ファンの方々や観客の皆様に喜んでいただける神楽団を目指し、舞方、奏楽、裏方一丸となリー生懸命演じてまいります。

5.6-2大森

【5月6日出演】大森神楽団
(広島市佐伯区湯来町)

大森神楽団は、明治の初期から氏神社である大森八幡神社(広島市佐伯区湯来町伏谷)の奉納を第一義として活動してまいりました。台風による災害時を除いて奉納の伝統を守ってきたことは私どもの誇りです。
また、神楽の可能性を求めていく過程において幸いにも、様々な行事に奉納する機会を得ることができるようになり、大変感謝いたします。
古き良き神楽の伝承にも心を配りつつ、地域に根付いた神楽団として先輩たちの神楽への熱い情熱を良き伝統として引き継ぎ、『大森神楽』を皆様にお届けしたいと考えております。

演目紹介

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四方祓い(儀式舞)
(4月21日=亀山神楽団)

神楽は、秋の収穫を神様に感謝する儀式です。
この演目は秋祭りの最初に舞われる演目で、神様をお迎えする舞殿(場所)を祓い、清める意味があり、神楽団にとっては決しておろそかにできない大切な演目です。
この舞いの中には、神楽の基本的な所作や意味合いが全て含まれており、それらが応用されて様々な舞いに発展したといわれています。この公演の成功とご来場いただいた皆さまの幸福を祈り奉納いたします。

2八岐大蛇宮崎

八岐大蛇
(4月21日=亀山神楽団、22日=宮崎神楽団、5月5日=飯室神楽団)

出雲の国に暮らす足名椎(あしなづち)・手名椎(てなづち)老夫婦には八人の娘がいました。しかし年毎に一人またひとりと大蛇に飲み取られ、七人まで娘を失いました。そしていよいよ八人目の姫が飲み取られる季節となり、老夫婦と八人目の姫・奇稲田姫(くしいなだひめ)は嘆き悲しんでいました。そこへ高天原(たかまがはら)から舞い降りた須佐乃男命(すさのおのみこと)が通りかかり、その訳を聞きます。
命は、大蛇退治を決め、老夫婦に八塩折(やしおり)の毒酒を造らせ酒を入れた樽の後に姫を立たせます。やがて、どこからともなく大蛇が現れ、毒酒に映った姫の影を飲み干していきます。酔いの回るほどに暴れ狂い、しだいに酔い伏してしまいます。これを待ち構えていた命は、壮絶な戦いの末、大蛇を退治します。
大蛇の腹を切り裂くと、一本の刀が出てきます。これを天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)と名づけ、天照大神(あまてらすおおみかみ)に捧げます。そしてめでたく奇稲田姫を妻とし、平和で豊かな出雲の里で暮らしていくという物語です。

3滝夜叉姫上中調子

滝夜叉姫
(4月21日=水内神楽団、5月5日=上中調子神楽団、5月6日=大森神楽団)

東の国の新皇を名乗った平将門(たいらのまさかど)は、天慶(てんぎょう)の乱で藤原秀郷(ふじわらのひでさと)・平貞盛(たいらのさだもり)の軍に敗れ去ります。
平将門の娘・五月姫(さつきひめ)は、父の怨念を果たす為、貴舟(きふね)の社(やしろ)に「願」をかけ、満願と共に貴舟の神より妖術を授かります。五月姫は、名を「滝夜叉姫」と改め、父の因縁の郷、下総の国・相馬(そうま)の地に立ち戻り、多くの手下を従えて反乱を企てます。
陰陽師・大宅中将光圀(おおやのちゅうじょうみつくに)らは、姫征伐の朝命を奉じ、下総の国へと向かいます。陰陽の術と邪心の妖術の激しい戦いとなりますが、滝夜叉姫の朝廷に対する復讐は成らず、無惨に敗れ去っていくという物語です。

4土蜘蛛高井

葛城山(土蜘蛛)
(4月22日=宮崎神楽団、5月5日=上中調子神楽団、5月6日=高井神楽団)

大和の国を一望する葛城山に棲み付き、天下を撹乱(かくらん)しようとする土蜘蛛の精魂が、都の守・源頼光(みなもとのらいこう)へ忍び寄ります。
時に頼光は病に伏し、頼光の美しい侍女・胡蝶(こちょう)が典薬(てんやく)の守から薬を持ち帰るところを、土蜘蛛の精魂は襲います。そして、胡蝶になりすますと、頼光に毒薬を薬と偽って飲ませます。
しかし、頼光に正体を見破られ、伝家の宝刀「膝丸(ひざまる)」で一太刀浴びた土蜘蛛の精魂は葛城山へと逃げ帰ります。
頼光は、我が身を救った宝刀「膝丸」を「蜘蛛切丸(くもきりまる)」と改め、四天王にこの刀を授け土蜘蛛退治を命じます。四天王は、葛城山へ向かい精魂の妖術に立ち向かい、壮絶な戦いの果てに成敗するという物語です。


5八つ花の舞阿刀

八つ花の舞
(4月22日=阿刀神楽団)

「八つ花の舞」は「所望(しょも)わけの舞」の一部です。所務分けとは遺産の配分を意味しており、阿刀神楽では遺産を所望(望むこと)することから所望(しょも)分けと言われてきました。
「八つ花の舞」は五郎に対抗して4人の兄が合戦に向け武術の鍛錬に励む舞となります。四人が互いの刀を持ち合い輪になって舞う姿を上から見ると花が開くように見えることから八つ花といわれています。
非常にアクロバティックで息のあった舞は圧巻であり、広島工業大学 環境学部教授であった三村泰臣(やすおみ)先生の著書「広島の神楽探訪」の中で、「八つ花は全国有数の美しい舞」と称されています。これらの舞には非常に多く武術の要素が色濃く入っています。

6世鬼の舞阿刀

世鬼の舞
(4月22日=阿刀神楽団)

荒平の舞(あらひらのまい)とも呼ばれるこの演目は、安芸十二神祇神楽の特徴的な演目でもあり、ハイライトともいわれています。
荒平(あらひら)は本来、悪行が多い鬼とされていますが、悪行が多ければ多いほど、もたらせる福も大きい存在であると考えられていました。
荒平が「大志繁昌」の杖(たいしはんじょうのつえ)をもって人々に若返りや天下泰平をもたらすとされる舞いです。

7大江山高井

大江山
(5月6日=高井神楽団)

平安の中期、一条天皇の御代、丹波国大江山に酒呑童子という悪鬼が多くの手下を従えて立てこもり、都はもとより付近一帯の村里に出没し、悪事の限りを尽くして庶民を苦しめていました。
帝は当時、都の警護の任にあたっていた武勇の誉れ高き、源頼光(みなもとのらいこう)に大江山鬼神征伐の勅命を下されました。頼光たちは、石清水八幡、熊野神社、住吉神社に参拝し、大江山に向かう途中、三世ケ託の神が現れ、御神酒を授かります。一行が酒呑童子の岩屋へと急ぐ途中、都からさらわれてきた紅葉姫に童子の岩屋へ案内させ、一行は童子とのはげしい問答の末、宿を許されます。
一行は、携えてきた御神酒を童子たちに振るまい、酔い伏したところで、一気に切り込み、大激戦の末、見事に討ち取るという物語です。

広島市経済観光局観光政策部

観光企画担当
〒730-8586 広島市中区国泰寺町1-6-34
082-504-2243
8:30~17:15

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