原爆ドームや広島城など見どころが集まる広島市内を観光するなら、広島電鉄の路面電車「広電」をチェック!乗り方や料金、路線図のアクセス情報はもちろん、被爆を乗り越えた歴史や「動く電車の博物館」と呼ばれる豊富な車両、さらには最新ニュースまでを徹底ガイドします!

広島の移動に欠かせない!路面電車「広電」とは

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広島市内と宮島への7路線を走る広島電鉄の路面電車、通称「広電」。総延長は約35kmと、日本最大級といわれています。

原爆ドームや横川、宇品のほか、宮島への玄関口・宮島口など、広島の主要スポットを網羅。一日平均利用者数は約12万2千人と、国内最多を誇ります。

広島県民はもちろん、観光客の移動手段としても大活躍な乗り物なのです。

乗り方や運賃をチェック!広電乗りこなし術

運賃は全線均一
【大人:240円、小児:120円】

支払い方法 乗車時 降車できる扉 支払い操作 備考
現金 そのまま乗車
※整理券等はありません
乗務員のいる扉 運賃箱へ現金投入
※両替可
※新500円玉は不可
おつりは出ないので要注意
交通系IC そのまま乗車
※タッチ不要
乗務員のいる扉 簡易ICOCA端末にタッチ
MOBIRY DAYSの端末とは異なります
車内でのチャージ不可
MOBIRY DAYS(QR/IC)* 車内扉付近の縦型専用リーダーにタッチ 全ての扉
※複数人利用時は乗務員のいる扉
乗車時と同じ専用リーダーにタッチ *MOBIRY DAYSは、主に広電グループの電車・バス等でご利用いただける乗車券です。
詳しくはMOBIRY DAYS公式サイトをご覧ください。
乗車券類 そのまま乗車 乗務員のいる扉 券面の日付を提示 デジタルチケットの場合、スクリーンショットは不可

運行区間

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お得な乗車券

電車一日乗車券

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広電の電車全線が1日乗り放題になります。営業センターや車内の乗務員、広島市内の主要ホテルなどで購入できます。

一日乗車乗船券

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広電電車全線に加え、宮島口~宮島を結ぶ宮島松大汽船が1日乗り放題に。さらに宮島ロープウエー紅葉谷駅で呈示すると、ロープウエー往復乗車券の割引が受けられます。購入場所は「電車一日乗車券」と同様です。

※宮島口~宮島を結ぶ「JR西日本宮島フェリー」では、こちらの一日乗車乗船券は利用できません。

広島駅前が変わった!
広電×新ルートで広島観光がもっと快適に

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令和7(2025)年8月、広島駅の停留所が駅ビル「minamoa」の2階に移設されました。
駅ビルに路面電車が乗り入れるという全国初のスタイルで、JRや新幹線の改札へのアクセスもスムーズに。

これまで2か所だった乗り場は4か所に増設。路線ごとに分かれているので、迷わず利用できます。

さらに「駅前大橋ルート」の誕生により、広島駅~八丁堀・紙屋町方面への移動時間は約4分短縮されました。2026年春には新しく循環ルートが運行を開始するなど、広島観光のアクセスがさらに便利になります。

被爆の3日後に運行再開!広電クロニクル

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大正元(1912)年に広島市内で路面電車を開通した広島電鉄。街の発展とともに沿線開発を進めていきました。しかし昭和20(1945)年8月6日に、広島への原爆投下によって市内車両は123両中108両が被災。甚大な被害を受けながらも、3日後には己斐~西天満町(現:観音町)間で電車を復旧させ、多くの市民を勇気づけました。

昭和25(1950)年までに戦後の車両復旧をひと段落させ、新しい技術を搭載した新型車両を積極的に導入していきました。昭和40(1965)年頃にはマイカーブームによって路面電車の存続の危機がささやかれましたが、神戸市や大阪市など、路面電車が廃止になった他都市から車両を購入し、輸送の効率化や合理化を推進。さまざまな取り組みのおかげで、路面電車は息を吹き返しました。

1990年代には所要時間の短縮や乗り継ぎの利便性向上などに取り組み、平成17(2005)年には国内初の純国産完全超低床車両の運行がスタート。令和7(2025)年にはJR駅ビルへの乗り入れ、新ルート開設など、進化を続けています。

「動く電車の博物館」 広電の路面電車図鑑

他都市から譲り受けた車両や被爆電車、海外から導入した車両、特徴的な名前の車両から最新モデルまで、新旧さまざまな車両が街中を運行していることから、「動く電車の博物館」と呼ばれる広電の車両。それぞれの車両にストーリーがあることも魅力のひとつです。

そんななかでも、知っておくと広島の旅がもっと楽しくなる車両たちをご紹介します。

650形

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被爆後速やかに復活し、市民を勇気づけた「被爆電車」。広島復興のシンボルとして愛されています。3両が現役で活躍し、651号と652号の2両は主に朝のラッシュ時に、653号はイベント電車として貸切運行しています。

200形

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1988年に姉妹都市であるドイツのハノーバー市から寄贈された車両で、通称「ハノーバー電車」と呼ばれています。毎年12月にはイルミネーション仕様のクリスマス装飾として運行しています。

1900形

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1978年に京都市電が廃止となり、京都市交通局からやってきた車両。京都にちなんだ愛称を募集し、約9,000通にのぼる応募のなかから「銀閣」や「あらし山」といった名前がつけられました。今もなお広島県民から愛されています。

5100形 グリーンムーバーマックス

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2005年に登場した国産初の完全超低床車両。
国際平和文化都市・広島の景観に溶け込むカラーリングと、丸みを帯びた親しみやすいデザインが特徴。広島のメインストリートを走る、バリアフリーの象徴的な車両です。

ひろくま電車

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広島県観光の魅力度や満足度、好感度向上を目的に2025年12月から運行を開始した「ひろくま電車」。ラッピングには「GO!ひろでん」の旗を手に持ったひろくまが描かれているほか、車内ではひろくまが広島県各地を旅する様子を撮影した写真を展示し、乗車中も広島の魅力をお楽しみいただけます。

車両を見学するならここがおすすめ!

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電車見望台

広電本社ビル駐車場内にある常設の見学スペース。専用ウッドデッキから、車庫内の電車が見学できます。じっくり車体を観察したり、車庫のようすを眺めたり。乗り物好きにおすすめのスポットです。

見て、買って 広電を楽しむスポットにも立ち寄ろう!

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ヌマジ交通ミュージアム

陸海空の乗り物の歴史や技術を紹介する博物館。2000点以上の模型展示のほか、広島電鉄の被爆電車の実物が常設展示されています。 毎月1回程度車内公開もされており、実際に車内を見学することができます。

外観
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広島市平和記念公園レストハウス

被爆建物として知られるレストハウスの1階で、ひろでんグッズを販売しています。アクリルスタンドやマグネット、ピンバッジセットなどがそろいます。

宮島・原爆ドームへ「乗り換えなし」でアクセス!

宮島へのフェリー乗り場である宮島口と世界遺産の原爆ドームまで、広島駅から乗り換えなしでアクセスできます。宮島口までの所要時間はJR線よりも長くなりますが、のんびりと広島市内の景色を楽しみながら移動できて観光客に人気。広島市内中心部(紙屋町、原爆ドーム前など)を経由するため、観光途中の移動にも便利です。

宮島口

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広島駅から宮島の玄関口・宮島口旅客ターミナルまでは、路面電車+鉄道区間の直通で約60分。駅舎の目の前には、旅客ターミナルに直結する観光商業施設「etto」があり、船の待ち時間の立ち寄りも楽しめます。

原爆ドーム

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広島駅からは路面電車で約20分、原爆ドーム前電停からすぐの場所にあります。被爆当時の惨状を今に伝える広島のシンボルとして知られています。

原爆ドーム・宮島以外にも!
路面電車で行ける広島市内観光スポット

お好み村《八丁堀電停》

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八丁堀電停から徒歩約4分。ビルのなかに25店舗ものお好み焼屋がひしめく名所です。かつて営業していた50件ものお好み焼の屋台がプレハブ風店舗へ、そして現在のビルに変化しました。

広島城《紙屋町東電停》

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紙屋町東電停から徒歩約15分。天正17(1589)年に毛利輝元が築城した広島城は、原子爆弾の投下によって倒壊・焼失しましたが、昭和33(1958)年に復元。三の丸エリアには商業施設もあり、広島の⾷や歴史文化を楽しめる店舗などがあります。

※広島城天守は、2026年3月に閉城します。閉城後も天守の外観は引き続き鑑賞できます。

縮景園《縮景園前電停》

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縮景園前電停から徒歩すぐ。広島藩主浅野長晟が別邸の庭園として築いたもので、約240年前の太鼓橋「跨虹橋」がシンボルとして知られています。

広島港宇品旅客ターミナル《広島港電停》

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広島港電停の目の前にある旅客ターミナル。江田島や能美島、似島、宮島のほか、愛媛の松山への定期便が発着しています。瀬戸内海のクルーズ船の発着場としても利用されています。

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