全国シェア約6割を誇る広島の牡蠣。今、広島は「牡蠣は冬」という常識を塗り替え、独自の技術で春や夏にも最高の旬を届ける革命を起こしています。

まず注目すべきは「春牡蠣」。3月〜5月の広島湾はプランクトンが最も豊富で、それを存分に食べた牡蠣は、冬よりも一回り大きく成長。驚くほど濃厚なコクと甘みを楽しめるのが最大の特徴です。

さらに夏を制するのが、県独自ブランド「かき小町」。産卵しないよう品種改良されたこの牡蠣は、通常なら身が痩せる夏場に栄養を蓄え続け、通常の1.5倍もの大きさに。夏でもぷりぷりと大粒で濃厚な味わいを実現しました。

一年を通して美味しく味わえるようになった広島の牡蠣。 知ればもっと食べたくなるその秘密から、絶対に外せない絶品グルメ、おすすめスポットまで、広島牡蠣を楽しみつくすための情報をたっぷりとご紹介します。

なぜ広島の牡蠣は美味しいの?

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広島の牡蠣生産量は全国1位。全国の生産量の半分以上を、広島県産が占めています。 一般的な広島牡蠣は、殻は小さいけれど身は大きくプリッとしていて、濃厚な味わいが特徴。 なぜこれほどまでに美味しく育つのか、その秘密を大きく3つご紹介します。

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秘密①恵まれた「広島湾」の環境

広島湾は、波が静かで潮の流れも適度にあり、牡蠣の育成に良い条件が揃っています。中国山地から流れる豊富な栄養分が川を通って運び込まれるため、良質なプランクトンが育つのが、美味しい牡蠣が育つポイント。また、河川水の影響で、広島湾では梅雨時期から夏にかけ、海水中の塩分濃度の差による層ができます。これは「甘い水(少し薄い海水)」を好む牡蠣にとって、非常に有利な条件となります。

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秘密②400年以上続く歴史が育んだ養殖技術

広島の牡蠣養殖の歴史は古く、室町時代(400年以上前)から続いています。 長い歴史の中で、広島独自の干満差を利用した養殖法や、近年では「かき小町」のような新しい品種の開発など、生産者たちの知恵と技術が受け継がれ、進化し続けています。

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秘密③徹底した「安心・安全」への取り組み

全国的に人気の理由は、その美味しさはもちろん確かな安全性にもあります。 広島県は独自に条例を定め、食品衛生上の安全対策に特に力を入れています。生食用として出荷できる海域や期間を厳格に定めているため、安心して味わっていただけます。
※加熱調理用の牡蠣は、中心部まで十分加熱してお召し上がりください。

どれも食べたい!美味しい広島牡蠣の絶品グルメ

生でそのまま、焼いて旨味凝縮、風味を生かした調理の数々…と多彩な味わい方があるのが牡蠣の魅力。直売所で手軽に購入できるので、ご家庭で楽しむのもおすすめ。そんな牡蠣のいろんな楽しみ方をご紹介!あなたはどの牡蠣料理がお好きですか?

シンプルに味わう生牡蠣・焼き牡蠣

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みずみずしい美味しさいっぱいの旬の味覚〜 生食用牡蠣で提供されるのは、11〜3月の期間に指定海域で育てられたもののみ。みずみずしい美味しさいっぱいの旬の味覚を堪能しましょう。 また焼き牡蠣は、火で炙ることで旨味がギュッと凝縮され、広島牡蠣の特徴である濃厚な甘味を味わえます。
そのままでも、広島レモンを搾るのみでも牡蠣の素材の良さが際立ちおすすめです。(また、自分に合う調味料を探すのも楽しみの一つです。)

その他のおすすめ牡蠣料理

多彩なメニューで味わう定番料理「牡蠣フライ」

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牡蠣の揚げ物といえば一番に思い浮かべるのが牡蠣フライ。外はサクサクっとした衣の食感、中からはジュワ〜と牡蠣のエキスが口いっぱいに広がります。 また、牡蠣の天ぷらも牡蠣フライに劣らず美味! 牡蠣自体の味を活かしながら調理する天ぷらは、塩や天つゆなどでシンプルに味わうのがイチオシです。

冬の定番「土手鍋」

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寒い日に無性に食べたくなるのが牡蠣の土手鍋。鍋の内側に味噌を塗り付け、生牡蠣と野菜を煮ながら食べる広島発祥の郷土料理です。牡蠣のエキスが染み出た汁ごといただくので栄養満点。味わい深い味噌スープと、プリプリの牡蠣が口の中で絶妙なハーモニーを奏でます。大人数でのホームパーティーにもおすすめです。

旨味たっぷり「炊き込みご飯」

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牡蠣の煮汁を使ってご飯を炊き、仕上げにふっくらと煮付けた牡蠣を盛りつけるのがポイント。別で調理することで、ふっくらした食感を楽しめます。牡蠣の旨味がお米の一粒一粒に染み込んだ一品は、どんどんご飯が進みます。広島土産の中には、牡蠣の炊き込みご飯を手軽に作れる素も販売されているので、ぜひ自宅でもチャレンジを。

やさしい味わいの「牡蠣の酒蒸し」

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日本酒と牡蠣を合わせて蒸し上げるシンプルな料理ですが、その味わいは格別。お酒の効果で身がふっくらとし、牡蠣特有のクセが消えて上品な旨味だけが残ります。口に入れた瞬間に広がる芳醇な香りと、プリッとした弾力は、素材の良さが際立つ広島牡蠣ならではの楽しみ方です。

熱々とろ~り「グラタン」

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濃厚なホワイトソースと、「海のミルク」と呼ばれる牡蠣の相性は抜群です。牡蠣の塩気と旨味がソースに溶け出し、チーズを乗せてこんがり焼き上げれば、子どもから大人まで大好きな味に。熱々のソースと絡み合うクリーミーな食感をお楽しみください。

広島牡蠣の絶品グルメをお土産にも!

現地で楽しむのはもちろん、お土産にも喜ばれるおすすめの逸品をご紹介します。
ぜひ自分用にも購入して、旅の余韻をお楽しみください!

香り弾ける「牡蠣のアヒージョ」

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グツグツと煮立つオイルの中で牡蠣の旨味が花開くアヒージョは、食卓を彩る華やかな一品。ニンニクと唐辛子の香りが牡蠣のミルキーなコクを際立たせ、一口ごとに至福の味わいが広がります。オイルに溶け出した濃厚なエキスをバゲットにたっぷり染み込ませて味わうのは、アヒージョならではの醍醐味。冷えた白ワインやビールとの相性も抜群です。自分へのご褒美にはもちろん、お酒好きの方やグルメな方への手土産にもおすすめです!

旨味ぎゅぎゅっと!ご飯が進む「牡蠣の佃煮」

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生姜の香りを効かせ、甘辛い醤油ダレでふっくらと炊き上げた佃煮は、牡蠣の旨味がぎゅっと凝縮された逸品。噛みしめるほどに広がる磯の香りと濃厚な味わいは、炊きたての白いご飯にはもちろん、お茶漬けの具としても格別の相性です。しっかりとした味付けでお酒の肴としても優秀で、特に芳醇な純米酒との組み合わせは通をも唸らせます。保存性も高く、広島の豊かな海の恵みを家庭で手軽に楽しめる、贈答品としても定番の郷土の味です。

お酒も進む濃厚な味わい「オイル漬け」

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牡蠣の旨味をオリーブオイルなどに閉じ込めたオイル漬けは、お酒のアテにもぴったり。凝縮された濃厚な味は、ワインや日本酒が進む最高のお供です。残ったオイルには牡蠣のエキスがたっぷり出ているので、パスタやバゲットに使うと二度美味しくいただけます。お洒落な瓶詰めは広島土産としても人気です。

広島牡蠣を美味しく食べられるスポットはどこ?

広島県の牡蠣の主要産地は広島湾を囲む広島市、廿日市市、江田島市や数多くの島を有する呉市一帯。
また、県の中南部から東南部にかけての東広島市や福山市沿岸でも養殖がおこなわれています。

これら産地では、特に10月の水揚げ解禁日から春にかけ活気があふれ、新鮮な牡蠣が日本各地に送られます。
地元でも、かき小屋がオープンしたり、街中の飲食店でも腕によりをかけた料理人が数々の牡蠣料理を振舞います。

【宮島エリア】年中焼き牡蠣が楽しめる食べ歩きの聖地

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宮島では、あなご飯と並ぶ名物グルメとして、一年中焼き牡蠣を提供。「表参道商店街」を中心に、色んな場所で焼き牡蠣を楽しめるお店が点在しています。お手頃価格で味わえるので、宮島散策の合間にハシゴして食べ比べるのも楽しみの一つです。中には、特注の牡蠣を独自で仕入れ、夏場でも生牡蠣を提供している店もあるので必見です。牡蠣を味わいながらの宮島観光を、ぜひ楽しんでください。

牡蠣マニアも唸る!究極の「牡蠣尽くし」モデルコース

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「せっかく宮島に来たなら、徹底的に牡蠣を楽しみたい!」 そんな方には、『広島を世界一おいしく牡蠣が食べられる街へ』を掲げて活動している『牡蠣食う研』のメンバーが考案した、こちらのモデルコースがおすすめ。 牡蠣入りのカレーパンや、牡蠣を使ったクラフトビール「オイスタースタウト」を味わい、さらには水族館で「海の中の牡蠣いかだ」を見学する……。まさに牡蠣のすべてを知り尽くすためのスペシャルプランをご紹介。

広島の名産品!牡蠣の水揚げ体験&漁場見学

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宮島へ渡るフェリー乗り場(宮島口)のすぐ近くには、江戸時代から300年以上続く老舗「島田水産」があります。 ここでは、漁船に乗って沖合の「牡蠣いかだ」へ接近し、水揚げの様子を間近で見学できます! 水揚げ後は、港にある牡蠣小屋で牡蠣雑炊を堪能。広島の海を知り尽くした生産者だからこそ提供できる、圧巻の体験です。

海の向こうに「神の島」!絶景と焼き牡蠣に感動するハーフトレッキングツアー

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「食べるだけじゃ物足りない!」というアクティブ派におすすめなのが、宮島の対岸にある温泉地・宮浜温泉発のガイド付きハーフトレッキングツアーです。 宮島を望む絶景スポットまで心地よいトレッキングを楽しんだ後は、その美しい景色を眺めながら、熱々の焼き牡蠣と地元のお弁当に舌鼓。食後は地元焙煎のコーヒーと和スイーツでほっと一息つける、まさに至れり尽くせりの内容です。五感すべてで広島の自然と味覚を満喫したい方はぜひチェックを!

『牡蠣食う賢者』の推し店も要チェック!

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『広島を世界一おいしく牡蠣が食べられる街へ』を掲げて活動している『牡蠣食う研』では、牡蠣を日々食する15名の賢者が心から推す 「牡蠣が旨い店」をご紹介しています。

牡蠣食う賢者の推し店も要チェックです!

もっと楽しむ!広島牡蠣スポット&イベント

宮島・呉エリア以外にも、広島には牡蠣を堪能できるスポット・イベントが目白押し!
広島の牡蠣を心ゆくまで味わい尽くしましょう。

牡蠣小屋

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冬の広島の風物詩。漁港や街中に登場する牡蠣小屋で、殻付き牡蠣を自ら炭火で焼くBBQスタイルが人気です。「ひろしまオイスターロード」には、安くて新鮮な牡蠣小屋が点在しています。

かき船

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川の水面を眺めながら優雅に食事を楽しめる、広島ならではの「かき船」。江戸時代から続く情緒ある空間で、牡蠣のコース料理や土手鍋を味わう体験は、特別な旅の思い出になります。

かき祭り

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シーズン最盛期の冬には、各地で牡蠣祭りが開催されます!「宮島かき祭り」や「大野かきフェスティバル」など、格安での直売や無料試食コーナーなどがあり、多くの人で賑わいます。

春の牡蠣まつり

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牡蠣の旨みが最も高まる「春牡蠣」を主役に、広島県内100店舗以上もの飲食店が参加する祭典です。 この祭りでしか出会えない味もあるかも?ぜひこの機会に広島中の店舗で体感してみてください!

夏でも広島牡蠣が楽しめるお店をご紹介!

広島の代表的なグルメ「牡蠣」。シーズンである冬以外でもかきを食べられるお店をご紹介します。夏でもぷりっと大粒で濃厚な味わいを楽しめる広島の牡蠣は絶品です。
※ご利用の際には事前にご確認・ご予約することをすすめします。

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「和」を育てる居酒屋で味わいたいのは、蒸したかき小町に赤味噌をブレンドした土手鍋の味噌を塗って炙る一品。
アナゴの白焼きもおすすめ。

広島市中区袋町1-9 高田ビル202 
TEL:082-240-2050

ホリデー食堂

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セレクトした食材を好きな調理法で味わえる南欧料理店。写真の音戸産かき小町は、オリーブオイルをプラスして風味をアップするグリル料理に。

広島県広島市中区大手町1-5-18
TEL:082-546-0777

當巳 マサミ

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夏でも味わえる広島県のトップかきブランド「ひとつぶくん」の殻付き焼きや酒蒸しが絶品。瀬戸内の活魚料理が自慢の居酒屋。酒は、江田島芋焼酎「てくてく」、燗酒がおすすめの純米酒「小笹屋竹鶴」といった地酒のほか、全国の銘酒も取りそろえている。

広島市中区田中町2-18
TEL:082-247-8113

貝や廉

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カキをはじめ、サザエやホタテなど全国各地の新鮮な貝を常時取りそろえた「貝料理専門店」。この店の名物は、焼き貝と貝刺し。シメには、サザエやアサリなどその日おすすめの貝を使った釜飯や、貝出汁で仕上げたラーメンが人気。コースは全部で3コース(5,000円~8,000円)あり、貝のおいしさを堪能できると好評だ。

広島市中区薬研堀2-11
TEL:082-249-5550

瀬戸内料理 喜久

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カキ、アナゴ、タイなど、広島を代表する食材を使って、手間暇かけた和食を提供する。カキは江田島市能美町の内藤水産から直接仕入れる「ひとつぶくん」を使用。10m下まで見えるというキレイな海で育った新鮮なカキは、ぷりっぷりでジューシー。

広島県広島市中区富士見町4ー28 サンピアルネッサンス 1F
TEL:082-568-1888

獅魂 新天地

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濃厚な味わいの安芸津産「かき小町」を使った、かきフライ、バターホイル焼き、ネギ味噌たっぷりのかきの味噌焼きなど、一年を通して多彩なカキメニューが揃い、コースでも味わえる店。

広島市中区新天地1-3 広島第3ビル6F
TEL:082-247-3768

まとめ

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広島の牡蠣がこれほどまでに愛される理由。それは、恵まれた「海」の力はもちろん、400年以上受け継がれてきた生産者たちの「情熱」、そして食卓への安全を守り抜く「誇り」があるからです。

磯の香りが弾ける炭火焼き、職人技が光る絶品料理、そして夏の「かき小町」という新たな楽しみ方。
宮島の活気や呉の風情と共に味わう牡蠣は、単なるグルメを超えた「体験」として心に残るはずです。

一年を通して美味しく、奥深い。
そんな広島の牡蠣文化に触れに、ぜひお越しください。

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